鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 感染防御学講座
微生物学分野 

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小児細菌性髄膜炎・菌血症の疫学研究(鹿児島スタディ)

私たちは、小児細菌性髄膜炎などの侵襲性細菌感染症を減らすことを目標に、鹿児島県の小児科医のみなさんのご協力のもと、鹿児島県における発生状況を調査しています。

鹿児島県の小児細菌性髄膜炎サーベイランス


                            2016年は6月現在


ヒブ髄膜炎は著明に減少している
5歳未満の鹿児島県におけるヒブ髄膜炎患者数
2008年12月に導入され、2013年4月に定期接種となったヒブワクチンの効果です




肺炎球菌性髄膜炎・菌血症の推移

1. 鹿児島県の小児侵襲性肺炎球菌感染症の現状
肺炎球菌による髄膜炎・菌血症など侵襲性感染症(以下IPD)は、5歳未満の子どもと高齢者に多くみられ、死亡や合併症もみられる重症の感染症です。小児IPDの予防のために、2010年に7価小児用肺炎球菌ワクチン(PCV7)が導入され、2013年4月には定期接種となりました。PCV7導入以来2012年にかけて患者数は順調に減少してきましたが、2013年から再度増加しています(図1)。これはPCV7に含まれないタイプの肺炎球菌が広がったことを背景にしています(図2)。
肺炎球菌にはたくさんのタイプ(血清型)があり、PCV7はその内の7種類を標的にしています。2013年11月から13種類のタイプを含む新型ワクチンPCV13が定期接種に導入され、2015年からようやく再度IPDの減少がみられはじめています。実際に2015年9月以後は、PCV13に含まれるタイプはみられず、その効果は大きいと考えられます。一方でPCV13に含まれないタイプには注意が必要です。

1 鹿児島県の小児IPD患者数の推移



図2 鹿児島県のIPD原因血清型の年次推移



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