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■ノロウイルス |
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■入院・外来での具体的予防策(国立大学感染対策協議会資料) |
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■ノロウイルス胃腸炎疑い患者発生時のフローチャート (詳細はマニュアル参照) |
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1. 症状 |
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主症状は嘔気、嘔吐及び下痢。嘔吐・下痢は、一日数回ひどい時には10回以上の時もある。発熱の頻度は低く、高熱とはならないことが多い。 |
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2. 潜伏期 |
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数時間〜数日(平均1〜2日) |
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3. 感染経路 |
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@経口感染:ノロウイルスに汚染された飲料水や食物による感染(食中毒)。特に生カキや2枚貝が原因となる。また、調理従事者や配膳者がノロウイルスに汚染された手指でさわった食材による集団食中毒も報告されている。 A接触感染:ノロウイルス感染者の吐物・下痢便、汚染された器具、衣服などを手指で触れた後、他者に接触しウイルスが伝播、その後経口感染する。 B飛沫感染:ノロウイルス感染患者の吐物や下痢便が床などに飛び散り、周囲にいてその飛沫を吸い込むことによって感染する。 C空気(塵芥)感染:吐物や下痢便を不用意に始末した場合、乾燥して飛沫核となって空気中に舞い上がり、それを吸い込むことで感染する場合もまれではるが報告されている。 |
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4. 発生の予防(事前に行うべき対策) |
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@ 流行時は、患者の付添家族や面会者で、嘔吐・下痢・発熱の症状がある場合は面会を控えてもらう旨、病棟入口と病院入り口に掲示する。 A 介護をする付き添い者には、手洗いを指導する。 B 十分に加熱していない食品(生ものなど)の持ち込みは禁止する。 C 外来患者で嘔吐・下痢の症状のある場合は、あらかじめトリアージし、2次感染を防ぐこと。診察は通常の診察室で行ってかまわないが、患者がふれた部位や器具は次亜塩素酸(塩素系消毒剤)で拭き取ること。 |
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5.まん延の防止(発生時の対応) |
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(1)消毒方法、流水による手洗い |
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@ 嘔吐・下痢のみられる患者と接触した場合は、流水と石鹸(液性石鹸がのぞましい)で手洗いを行う。擦式消毒用アルコール製剤(ウェルパスなど)では、十分な効果が望めない。 A
患者の吐物や排泄物を処理する際は、マスク、ビニールエプロン、手袋を着用し、手袋をはずしたのちにも、流水と石鹸で手洗いを行う。 B
吐物で床が汚染された場合は、マスク、ビニールエプロン、手袋を装着の上、使い捨ての雑巾・ペーパータオルなどで拭き取り、汚物はビニール袋に密閉して廃棄する。拭き取った箇所は、次亜塩素酸(塩素系消毒剤)を浸したペーパータオル等で覆い、数分間浸し消毒する。 C
患者が使用した便器や尿器は次亜塩素酸による消毒、もしくはベッドパンウォッシャーで洗浄消毒する。 |
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(2)連絡および入院患者の隔離 |
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疑い患者がみられたら、病棟医長・師長へ連絡し、病棟医長・師長はICT(徳田9569または折田9365)にすみやかに報告する。(時間外の連絡は、迅速な対応が必要とされる状況か、集団発生が予測される場合とし、それ以外は翌日報告で可) A
発症者は病棟での個室隔離が望ましい。病棟での隔離ができない場合は、感染症病棟への転棟を検討する。 B
同室の患者など発症者と接触し発症が疑われる患者は、隔離・またはコホーティングする。 C
嘔吐・下痢がみられる患者のレントゲン検査や生理検査等は、嘔吐がある場合は基本的に病棟で行う。下痢だけの場合は検査室へ移動してもかまわない。その際は、検査技師にその旨伝達し、検査技師は流水と石鹸による手洗い、および患者が触れた場所の次亜塩素酸による消毒を行う。 D
発症患者には、トイレ後の流水と石けんによる手洗いを励行するよう指導する。 E
嘔吐や下痢の主要症状がおさまって2日経過したら、隔離を解除できる。便へのウイルス排泄は少なくとも1週間は続くため、解除後もトイレのあとの流水と石けんでの手洗いを励行するよう指導する。 |
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(3)集団発生の場合 |
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@ ノロウイルスの集団発生の定義は明確にされてはいないが、当院では特定の病棟の入院患者3名以上が数日以内にノロウイルスによると思われる感染性胃腸炎を発症した場合とする。 A 集団発生がみられたら、ICTチーフは病院長へすみやかに連絡の上、保健所へ連絡する。(報告の明確な基準はなく、施設の判断にゆだねられている) @ ICT医師、感染対策担当師長は該当の病棟医長・師長、リンクナースと相談の上、患者の隔離または患者の一室への収容、ウイルス遺伝子検査等によりまん延の防止に努める。 |
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(4)ウイルス検査 |
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@ ノロウイルスの検査は通常の診療上は必ずしも必要ない。 A 外注で検査可能であるが、保険適応外のため、行う場合は基本的に各診療科の学用での支払いとする。 B 集団発生の場合は、ICTと相談の上、病院負担により細菌検査室においてイムノクロマト法で行う場合がある。 C 感染性胃腸炎は、ノロウイルス以外のウイルス(ロタウイルス、アデノウイルス、アストロウイルス等)でも起こるため、検査結果に関わらず上記対策は遵守すること。 |
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6.職員の健康管理と発症時の対応 |
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@ 職員は健康管理に努め、十分な休養を取ること。嘔吐・下痢・発熱等の症状がある場合は、直ちに報告し、出勤を控えること。症状が軽快し2日経過するまでは自宅療養が望ましい。 A 症状が軽快しても、ノロウイルスは1週間から1ヶ月にわたり便から排泄されることに留意して適切な手洗いを心がけること。 B 院内で実習する学生・実習生の健康状態にも注意し、症状がある場合は休ませる。 |
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7.参考文献 |
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ノロウイルス感染症とその対応・予防 (医療従事者・施設スタッフ用) 国立大学感染対策協議会 |
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