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―てんかん関連分子LGI1の機能阻害が辺縁系脳炎をも惹起することを証明―


 鹿児島大学医学部の渡邊修講師,髙嶋博教授は、自然科学研究機構 生理学研究所の深田正紀教授、深田優子准教授、大川都史香院生、北海道大学医学部の渡辺雅彦教授らとの共同研究により、国内の自己免疫性神経疾患患者の血清を網羅的に解析し、痙攣や記憶障害をきたす辺縁系脳炎の病因となる自己抗体の種類とその頻度を明らかにしました。

 そして、てんかん関連分子LGI1に対する自己抗体がシナプス機能異常を引き起こし、辺縁系脳炎を惹起している可能性が極めて高いことを突き止めました。さらに、辺縁系脳炎の診断、治療効果の判定に実用可能な検査法を開発しました。本研究成果は米国の神経科学誌(Journal of Neuroscience)に掲載されました。

本研究は、渡邊講師が年にわたり行ってきた抗VGKC抗体研究の蓄積と深田教授の卓越した解析研究のコラボレーションにより得られた成果であります。

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