研修体制

学生実習

医学部5年生より始まる病棟実習ではクリニカルクラークシップに基づき、医療チームの中に、初期研修医そして、学生を組み込み実際のチームの一員として行動するスタイルをとっています。チーム内の担当指導医と共にできる限り行動をともにすることにより、実際の医療チームの一員として患者の医療に携わります。

患者とのコミュニケーション確立を含めた医療面接の基本技術、problem oriented system (POS)に基づいた診療録記載法、一般内科学的診察法、脳神経内科学的診察法などの習得を目指します。 また、プレゼンテーションの機会を多くし、TPOにあわせたプレゼンテーションを身につけてもらいます。チーム内の10名以上の患者の状態をある程度把握することを求められます。また、勉強を積んでいる学生は、患者の問題点の解決に必要な情報を吟味し、評価・決断していく過程を主治医と共に体験することができるようになっています。

当科では、県外の大学所属の学生さんの見学も随時行っております。回診日が火曜日であるため、火曜日に見学されることをおすすめします。

初期研修【〜卒後2年】

鹿児島大学病院 卒後臨床研修プログラム[桜島]に沿って、病棟研修が可能です。病棟では、構成されている医療チーム(リーダー、サブリーダー、専門医修練医、初期研修医)に属し、常にチーム内の10-18名の患者について把握し、数名を指導医とともに担当し、患者の受け持ち医となり、研修します。研修医が医療事故などに巻き込まれないよう安心して研修が受けられるように、指導医の人数を割いています。また、受け持ちの症例も少なくはありませんが、1例1例をよく考え、調べ、患者の抱える問題を解決する考え方が身につくように指導しており、将来を見据えれば確実に力がつくと思います。

当科では、医療面接・身体所見・検査所見から挙がる鑑別疾患を元にプランニングを立て、最良の治療を選択する方針を基本としており、一般内科医として必要な基本的な技術習得が目標です。

脳神経内科・老年病学で扱う分野は、内科学の中心のひとつであり、しかし、自ら学ぶにはやや難しい分野であります。症状としては意識障害、しびれ、めまい、筋力低下、認知症症状、頭痛、ふらつきなど主訴のかなりの部分を占めるものであります。また、250万人の脳卒中、さらに240万人の認知症、1000万人を超える頭痛やめまい、数百万人の糖尿病およびその神経合併症、20-30万人のパーキンソン病など、私どもの領域には、数千万人の患者がおり、しかし一方きわめて専門性が高いために、本当の意味では一般医には簡単にはフォローできない領域であります。この領域の知識なしには、将来にわたって良い一般外来をすることはできません。それゆえある程度の長い期間を当科の実習にあてることをおすすめします。

 

後期研修【卒後3年目〜】

2015年度後期研修プログラムのご案内はこちらをクリックしてください。

後期研修1年目(卒後3年目)は病棟医として各専門領域の基本的知識と検査・治療手技の研修を行うと同時に、認定内科医の取得を目指します。2年目以降は専門医取得を目指して、common diseaseなどの症例を数多く経験できる関連教育病院での研修と、研究テーマに沿った専門分野での研修などを組み合わせたプランを相談に応じて決めていきます。

具体的には、脳神経内科だけでなく一般内科疾患や救急疾患に対応できることが、地域の医療現場では求められています。一方、過疎地域においても、専門性の高い診療へのニーズは高いものがあります。それゆえ、我々の診療科では、脳神経内科領域では、基本となる脳神経内科一般疾患、脳卒中、脳炎、Guillain-Barre症候群などの急性期疾患に対応する力を早期につけるように、症例が豊富な病院(たとえば鹿児島医療センター(脳卒中)、鹿児島市医師会病院(神経内科救急)、今村病院分院(一般救急、脳卒中・神経内科救急)、今給黎病院などを半年づつ研修し、早急に力がつくようにしています。

さらに、一般救急や内科疾患や難病医療、在宅ケア、リハビリテーション、地域の一般医療、開業医をめざすなどについては、おのおのが目指す理想の医師像にあわせて、研修場所を決定するスタイルをとっています。

大学院研究や海外への留学を見据えたプログラムも用意することができます。当科は、第三内科として初代教授井形昭弘先生、第二代教授 納 光弘先生のもとで発展してきましたが、根底に流れる教えは、”どのようにすれば人は育つのか、のびるのか”という一言であります。その教えの元で教授の高嶋を含めスタッフ、医局員全員育ってきていますので、安心して仲間として歩んでもらえればと思います。

研修例

研修例

研修関連病院

日本内科学会 認定教育施設

教育病院 鹿児島大学病院
教育関連病院 鹿児島市医師会病院
慈愛会 今村病院分院
独立行政法人国立病院機構 鹿児島医療センター
今給黎総合病院
鹿児島市立病院
鹿児島県立大島病院
鹿児島県立北薩病院
独立行政法人国立病院機構 南九州病院

当科では、臨床・病理・電気生理・・研究など、脳神経内科の各分野をバランスよく学ぶことをモットーとしています。
相談のうえ、希望する分野を組み合わせた研修が可能です。
後期研修医および教室員は随時募集しています。

卒業大学、卒業年次などは問いません。 見学や入局希望、ご質問など、いつでも下記にご連絡ください。

〒890-8520 鹿児島市桜ヶ丘8丁目35-1
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 神経病学講座 脳神経内科・老年病学 

医局長 﨑山佑介

TEL 099-275-5332          FAX 099-265-7164

E-mail  sacky@m3.kufm.kagoshima-u.ac.jp

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