このたび第38 回医療情報学連合大会(第19 回医療情報学会学術大会)の大会長を仰せつかりました鹿児島大学の宇都由美子でございます。本大会を開催する2018 年は、明治維新から150 年目の節目の年となります。鹿児島にとりましては、維新の原動力となった多くの人材を輩出した経緯もありまして、産官民をあげて特別な催しが計画されています。そのような記念すべき年に、歴史ある医療情報学連合大会を開催させていただけることを身に余る光栄と存じております。江戸時代末期に日本の南端にある薩摩から維新の風を吹かすことができた背景には、日本の将来すなわち先を見抜く力と、そのために必要な人材育成を、既成概念に囚われずに行ったからだと思います。
 翻って、わが国の医療・介護は、2025 年問題に象徴される高齢化の速度と量の問題への対応に揺れ動いています。解決すべき問題が徐々に拡大していく中、抜本的な改革ができないまま数十年が経過し、いよいよ待ったなしの改革を断行せざる得なくなった状況は、幕末の混乱ぶりに通じるところがあります。そのような意味からも「医療・介護維新」の風は、南から吹くと確信しております。
 限られた医療・介護資源の中で、より効率的・効果的に山積した問題解決に当たっていくためには、ユビキタス時代を背景としたICT の活用によって、新たな突破口が得られるはずです。そして、それを支える医療保健チームの役割拡大と機能分化に斬新な工夫ができれば、どこに住んでいても適切な医療・介護を安心して受けられる社会が実現できるはずです。本大会におきましては、同じ志を持つ皆様方の「チャレンジ精神」を集結し、維新の風を吹かせていただきたいと願っております。
 医療情報学会および関連諸団体の会員の皆さま、行政、企業関係者の皆さまには絶大なるご指導ご支援を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。

 

2018 年3 月吉日

 

宇都 由美子
第38 回医療情報学連合大会(第19 回医療情報学会学術大会)大会長
鹿児島大学病院医療情報部長 特命副病院長

Back to Top