慢性便秘の子供たち
私共の施設では慢性便秘のお子様を診療しております。

排便は、本来気持ちのいいものでなければなりません。

しかし重症の慢性便秘の子どもは、排便は決して気持ちのいいものではなく、できればしたくないもの、したくても痛くてできないものなどと感じています。

このような慢性便秘の子どもは、便がしたくなっても、排便を我慢してしまいます。次第にまとまった塊の排便ができなくなり、少しずつ排便するようになるため、下着が便で汚れることが多くなります。そのため学校生活にも悪影響がみられ、登校拒否となる子どももいます。

また、女の子に多くみられる裂肛が慢性便秘の原因となることもあります。離乳食の始まりの時期、トイレトレーニングの時期、学童期始まりの時期などは、便性の変化や排便時間、排便時期の変化がみられます。このような時期には硬い巨大な便の排出がみられ、肛門部に亀裂が入り裂肛となります。裂肛は排便時に激しい痛みを伴い、便秘の原因となります。

私共は、このような子どもが、気持ちよく排便できるようにお手伝いします。

心理的に不安定な子どももいますので、本人の嫌がるような診療行為は控えるようにしています。

お子様の便秘でお困りのご家族の方は、是非一度ご相談ください。
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