
鹿児島大学大学院
医歯学総合研究科・教授
小児外科学
松藤 凡
こどもは、小さな大人ではありません。これから発育し成長してゆきます。肺・腎臓・肝臓など身体のあらゆる臓器が発育の途中にあり機能が未熟です。しかも,発育に伴ってこれらの機能はどんどん変化してゆきます。このようなこどもの特徴を十分に知った上で手術前後の治療をしなければなりません。手術方法・薬の使い方・点滴のしかたなどあらゆる面でおとなの常識は通用しません。また、こどもは精神的・心理的にも発育の途上にあり,この点も十分に考慮しなければなりません。手術という,こどもにとっては大きな試練を無事に乗り切るための精神・心理的な援助も小児外科医は考えています。こどもについての専門的な知識を持った外科医,それが小児外科医であり,将来をになうこども達を誇りと情熱をもって治療しています。
こどもの診療には、こどものことをよく理解した医療従事者、診療環境が不可欠です。日本小児外科学会は、こどもの病気を克服するために1964年に発足しました。こどもさんの外科診療に適していると認めた日本小児外科学会認定施設が全国にあります。ここでは厳格な条件をクリアした小児外科専門医が勤務しています。小児の外科的な診療は、ぜひ日本小児外科学会認定施設で受けられることをお勧めします。
私たちの施設では、小児外科医の育成を行っています。このプログラムは、日本外科学会外科専門医制度に準じて、外科医としての基本的な修練を行う外科専門医プログラムとsubspecialtyとしての小児外科専門医プログラムの2段階になっています。小児外科に興味のある方は、ぜひご参照ください。
