ご挨拶

 小児外科の診療科から医学部に小児外科学講座が出来てから16年目に入りました。小児外科を選んで、私どもと一緒に病気のこどもたちのために頑張る若い医師も毎年入ってきます。病気で苦しんでいるこどもたち、病気が原因で起こるいろんな問題と戦っているこどもたちのために少しでもお役に立てればと願っています。

 鹿児島市立病院に前助教授の野口先生が小児外科部長として赴任して以来、大学の小児外科患者さんの疾病構造が変わってきました。大学病院でロート胸や胃食道逆流症の患者さんが増えつつあります。

 しかし、依然として新生児、悪性腫瘍の患者さんの手術もしております。そして、小児外科として大事なそけいヘルニア、停留精巣、でべそなどの疾患も大切に、丁寧に手術をしております。


まだまだ、私たちの力が及ばないところも多くありますが、みなさんと一緒に問題を解決してゆきたいと思います。小児外科医は手術をして患者さんの直ろうとする力のお手伝いをしていると思っています。鹿児島、宮崎といわず全国のこどもたちのために頑張ります。

高松が鹿児島大学病院の病院長に就任しておりますので、小児診療センター小児外科部門の科長は田原博幸助教授がつとめています。

(教授:高松 英夫)