1. 外来受診者

当院膠原病外来の過去10年間の外来数は、199年181名から2006年242名で、約200名前後で推移しています。

しかしながら、県外からの受診者の比率は、1997年14.4% から2006年には35.1%と県外からの受診者の割合が多くなってきています。

年度

九州・沖縄

中国・四国

近畿

1997

25

0

1

1998

28

0

0

1999

37

1

0

2000

43

1

0

2001

52

1

3

2002

56

1

3

2003

55

0

6

2004

57

5

7

2005

68

2

8

2006

73

6

6

 

 

各年度の県外からの受診者ですが、1997年には九州・沖縄からの受診者が中心でしたが、ここ4〜5年で、中国・四国、近畿、また以東の患者さんも受診されるようになってきました。

各年度の県外からの受診者

 

 

2.       膠原病患者の疾患比率(1977年〜2005年)

 

 当院膠原病外来に1997年から2005年までに、923名の受診があり、その中で、若年性特発性関節炎(若年性関節リウマチ)が49.0% と最も多く、全身性エリテマトーデスが19.7% 、シェーグレン症候群7.6% で多かったです。最近では繊維筋痛症の割合が多くなり、リウマチ熱の割合は少なくなってきています。

 

 

 

3. 治験・生物学的製剤

 近年、生物学的製剤の導入により、成人領域では、関節リウマチ患者の治療成績は著明に改善してきています。

 小児においても、現在Etanercept(エンブレル)、Tocilizumab(アクテムラ)の治験が日本でも進行中です。当科外来でも、これまで若年性特発性関節炎の治験をTocilizumab全身型延29名、多関節型延14名、Etanercept多関節型延26名行っています。

 

 

4.       学会報告
2007年全国学会・九州地方会分

1)  根路銘安仁.分娩後にinfliximabを再投与し病勢をコントロールできた若年性特発性関節炎の1例. 第33回九州リウマチ学会  大分  2007.3.10-11

2)  根路銘安仁.Infliximabswitch療法を行い良好な経過を認める若年性特発性関節炎(JIA)の1女児例.第51回日本リウマチ学会 横浜 2007.4.26-29

3)  久保田知洋.少関節型発症若年性特発性関節炎(Oligo-JIA)の診断状況と予後との関連.第51回日本リウマチ学会 横浜 2007.4.26-29

4)  豊島光雄.ヒトヘルペスウイルス6型感染により抗カルジオリピン抗体が誘導され脳梗塞を発症した1例.第49回日本小児神経学会 大阪             2007.7.5

5)  野中由希子.小児線維筋痛症における圧痛点評価の有用性.第55回九州学校保健学会 鹿児島 2007.8.26

6)  根路銘安仁.当科における治療抵抗性若年性特発性関節炎にたいするInfliximab中長期治療成績.第34回九州リウマチ学会 北九州市 2007.9.8-9

7)  根路銘安仁.シンポジウム 生物学的製剤による診療の実際.疾患予後.第17回日本小児リウマチ学会 横浜 2007.9.28

8)  野中由希子.ワークショップ 生物学的製剤治療−現在と未来.生物学的製剤によりJIA患者の低身長は改善する.第17回日本小児リウマチ学会 横浜 2007.9.30

9)  今中啓之.小児リウマチ性疾患に対するタクロリムス使用の検討.第17回日本小児リウマチ学会 横浜 2007.9.28-30

10)  前野伸昭小児の血清MMP-3値 .第17回日本小児リウマチ学会 横浜 2007.9.28-30

11)  嶽崎智子.新生児にみられた自己免疫異常―NLE? Evans症候群+SLE疑いの1女児例 .第17回日本小児リウマチ学会 横浜 2007.9.28-30

12)  武井修治.シンポジウム 新生児にみられる自己免疫異常 .第17回日本小児リウマチ学会 横浜 2007.9.28-30

 

 

 

5 業績

  1)  今中啓之.小児SLEの最近10年間の動向.小児科 48(2):221-227, 2007

  2)  根路銘安仁,今中啓之,野中由希子,有村温恵,嶽崎智子,重森雅彦,森浩純,前野伸昭,河野嘉文,武井修治.難治性若年性特発性関節炎にたいするInfliximab短期治療成績.  
臨床リウマチ 19(3):181-186, 2007

  3)  野中由希子,今中啓之,増田彰則,四元景子,根路銘安仁,前野伸昭,嶽崎智子,武井修治,河野嘉文.疼痛持続に対する心理・社会的要因の発見に疾患活動性指数が有用であった潰瘍性大腸炎の1思春期例.子どもの心とからだ 15(2):77-82, 2007

 

 

総説

 1)    今中啓之.全身性エリテマトーデス (SLE) 小児科診療ガイドライン 385-389, 2007

 2)    今中啓之.腰背部痛.小児科臨床 70 Suppl :277-279, 2007

 3)    今中啓之.「若年性特発性関節炎の診断・分類基準」の国際的な趨勢と意義.最新医学62(5):14-20, 2007