研究プロジェクト

現在、私達のグループではCOPD・間質性肺炎・肺癌の分野で当教室の大学院生を中心に研究を進めております。以下、それぞれ研究内容を説明致します。


研究紹介

基礎研究

  • 難治性炎症性肺疾患の病態解析と新規治療法の開発:遺伝子改変マウスを用いて、アレルギー性喘息・急性肺傷害・肺線維症・肺気腫などの疾患モデルを作成し、呼吸器系免疫・アレルギー疾患におけるサイトカインや脂質メディエーターの病態形成および重症難治化における役割を以下のように包括的に解析しています。
    • サイトカインシグナル抑制因子SOCSやJak阻害剤を用いた慢性炎症の制御
    • 呼吸器領域でのIL-13発現細胞の同定と分化、およびその制御
    • ロイコトリエンや12-HHT、ホスホリパーゼを中心とした脂質ネットワークの解析
    • T細胞活性化を調節する副刺激分子B7-H1/B7-DCシグナル、GPNMB/Osteoactivin/DC-HILとそのリガンドSyndecan-4シグナルの解析

臨床研究

  • 間質性肺疾患症例の追跡調査と新規バイオマーカーの開発:抗ARS抗体症候群などの膠原病性間質性肺炎臨床像の解析や間質性肺疾患患者の予後調査を行うとともに、新しい間質性肺炎血清マーカーNapsin Aの有用性を検討しています。
  • 気管支喘息やCOPDなどの閉塞性肺疾患患者における呼吸器作動薬の効果・副作用に関する研究:気管支拡張薬の副作用と遺伝子多型に関する研究、気管支拡張薬の単剤及びadd-on効果の二重盲検比較試験などを多施設共同で行っています。
  • 喘息医療連携システム構築に関する研究:本邦の中でも南九州は喘息死が高率な地域です。喘息における地域包括医療の高度化をめざし、医療連携システムの構築とその有用性検証の研究を厚生労働科学研究の協力研究として行っています。
  • 肺癌化学療法における抗癌剤薬物動態に関する研究:抗癌剤は投与量よりも血中濃度の方が効果や副作用に相関すると考えられているため、抗癌剤の薬物動態に影響を及ぼす因子の解析を行っています。

疫学研究

  • 福岡県久山町における40歳以上の全住民を対象とした呼吸器疾患の前向き追跡観察コホート研究:久山町疫学研究は50年の歴史を誇り、受診率80%、追跡率99%、剖検率80%という精度の高さから、我が国の生活習慣病の実態解明について多大な貢献を成し遂げてきました。九州大学呼吸器内科や環境医学講座とともに、肺機能検査を主体に研究を続けています。

共同研究中の分野

鹿児島大学 呼吸器外科学/消化器疾患・生活習慣病学/血管代謝病態解析学/システム血栓制御学/血管代謝病態解析学;日本医科大学 解析人体病理学;九州大学 呼吸器内科学/医化学/環境医学; 慶応大学 微生物学・免疫学/呼吸器内科学;東京理科大学 分子病態学研究部門;久留米大学 呼吸器・神経・膠原病内科;東京都医学総合研究所 脂質代謝プロジェクト;国立遺伝学研究所 人類遺伝研究部門

以上、簡単に説明しましたが、上記の研究はすべて本学の倫理委員会の承認を得、被験者同意のもとにすすめています。興味のある方はいつでもお問い合わせ下さい。

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