研修内容・システム紹介

鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科先進治療科学専攻
腫瘍学講座 腫瘍制御学 消化器外科、呼吸器外科、乳腺内分泌外科(第一外科)

専門分野

腫瘍外科 外科学一般(消化器外科,呼吸器外科,乳腺内分泌外科)

医局員

男151名,女2名
同門 172名,準医局員15名 2005年9月現在

主な研究内容

  1. 癌の転移に関する研究
    リンパ行性,血行性,腹膜播腫の機序
  2. 癌の生物学的悪性度に関する研究
    接着因子,発癌,癌の浸潤
  3. 抗がん剤感受性・放射線療法感受性の研究
  4. 微小形態学(癌,転移,リンパ流とリンパ管構築に関する)
  5. 手術侵襲に関する研究
    評価方法,代謝栄養
  6. 手術法に関する研究
    内視鏡手術を含む手術手技の開発・改良

当科の特徴

  1. "よく遊び,よく学べ"
    (遊ぶときにはまじめに遊び,仕事をするときにはまじめにする)
  2. "敬天究理"の精神
    (当科の教室誌の名前,2004年日本消化器外科学会のメインテーマ、愛甲教授命名)
  3. 患者さんを良く診る臨床に強い教室です。これは当科の伝統です。
    愛甲教授の人柄から,自由に発言できる明るい医局であり,愛甲教授の希望は,"医局は,各人が目標にしていることをなるべく希望にかなうようにしてあげる場である。"ということです。
  4. 当科は多くの関連病院と提携しており,臨床経験を十分に積むことができます。一例一例を大切にすることが大事です。大学では、術前検査、手術の後、手術標本の切り出し、病理を確認することで、自分の術前診断が正確かを振返って判定できます。
    出張先ではこの経験が大きな自信となります。
  5. 今後一般外科の中心は腫瘍外科になります。当科では「診断から緩和ケアまで,そして救急医療・手術もできる」真の意味での臨床医になることをモットーとしています。スタッフには,各臓器の専門家も充実しております。
  6. 臨床をやりたい人は臨床を、研究をやりたい人は研究を、そして国際派には留学の道もあり,個々の可能性を否定するようなことはありません。

新入局者の研修計画

後期研修プログラム

入局1年目:身分は大学医員

■4月〜6月 
日本外科学会専門医取得(すべての他の外科系専門医取得のための基礎)をめざすために,入局後すぐに,修練開始登録が必要。
日本外科学会ホームページへ
修練開始として,当科の病棟にて手術,術前・術後管理,手術標本の整理等を6年目の指導医とともに行う。外来にて,外科の新患の予診,診断ならびに再来患者さんの診察,治療等をスタッフとともに行う。

■7月以降
日本外科学会専門医取得のためには,以下の研修を早めに終了しておく必要があり,個々の経歴に応じて研修を行う。

  1. 麻酔研修:3〜4ヶ月間(大学病院,今給黎病院等)外科医にとって麻酔は必須で,全身管理を学ぶ意味でも重要。
  2. 小児外科研修:2ヶ月(大学病院)
    小児外科の診断,治療法について研修する。
    最低10例の手術経験必要
  3. 心臓・大血管外科:2ヶ月(大学病院)
    心臓血管外科にて,最低10例の手術経験(助手可)を行う
    すでに十分な麻酔研修や小児外科・心臓外科研修を終了していれば, この間,病棟勤務や関連病院出張も可能。

入局2年目以降のローテーション

2年目〜3年目は,関連病院にて研修を行います。関連病院での研修では,外科的手技や外科疾患全般に関する治療方針等の研修を,スタッフの指導・助言のもと行います。

  • 2年目は,市内の拠点病院,県立病院等スタッフの多い病院で研修する。
  • 3年目は,関連の中規模病院にて研修を行う。
    *2年目終了時点(計4年)で,日本外科学会専門医の筆記試験を受ける。また学位希望者は,大学院入学の手続きも取る。
    *3年目終了時点(計5年)では,日本外科学会専門医の面接試験を受ける。   
    (ただし個々の修練実績が満たされなければ,それ以降となる)
  • 4年目:大学病院の病棟で,主治医として術前検査,難易度の高い手術,術後管理等を行う。がん治療の基本的なものの考え方を研修し,医局内のデータベースを用いて、各疾患やその進行度に合わせた集学的な医療の考え方も習熟する。この1年は研修プログラムの中で最も忙しいが、最も充実し、飛躍する1年でもある。4年目終了時点(計6年目)で,一般外科臨床医としての立場が確立する。
  • 5年目,6年目:(ベッドフリー)
    2年間臨床から離れて研究を行う期間。教室で行っている研究に照らし合わせて,各自が何に対して興味を持っているのか,なども考慮して,教授・スタッフと相談し,研究テーマが決まる。必要に応じて,基礎系教室での研究や,あるいは国内・国外留学を行う場合もある。
    この期間中あるいは終了後に,この間の実験結果をもとに学位申請の
    ための論文作成を行う。入局3年目に(社会人)大学院に入学していれば、ベッドフリー終了後すぐに学位を取得することが可能となる。
    また,この2年間,学位取得を希望しないものは,臨床修練のための国内・国外留学や離島医療挑戦,場合によっては,医学以外への挑戦も可能である。
  • 7年目以降
    各関連病院や大学の間で,個々の希望に応じローテーションを行う。8年目(計10年目)以降、各関連病院の外科部長クラスとなる。
    個々のキャリアアップのための各専門医(消化器外科,呼吸器外科,
    内視鏡外科,癌治療医,また各臓器別)の取得もめざす。

女性医師の結婚,産休について

これまでの女性医師は,それぞれに結婚,出産を経験されており,当然産休,育児休暇も取得しています。もちろんその間の外科医としての修練は一時的に中断しますが、その後、全員,当科あるいは個々の職場に復帰しています。各自の修練の質,症例数等々影響を受けますが、数ヶ月の差は、10年目になった時には均一化すると考えます。具体的には直接,当科の女性医師にお尋ねください。

入局について

入局定員は特に制限しておりません。
熱いハートを持った者ならば誰でも可。体力は必要条件ではありません。
当科で修練することは,その後の大きな自信になるものと考えます。
よき臨床医を志すもの,外科医を志すもの,研究を志すものを問わず,いつで
も訪問して下さい。

入局に関しての担当者

2005年9月