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研究留学者からのメッセージ
 
 
私は鹿児島大学を卒業し、約10年間臨床と大学院を経験した後、
2013年7月から米国のシンシナティ大学医学部で研究に従事しています。

以前より私は海外で異なる文化や思考、異なる経験を持つ人たちと共に、
癌の予防や治療に応用されるような基礎研究に取り組みたいと考えていました。
 
今年になり研究留学の機会を頂き留学先を探すことになりました。
前任者である先輩が行っていた留学先に後任として行くこともできたのですが、
今までとは違う研究分野に飛び込んでみたいと考え、世界中の研究室にオファーを出し、今の留学先が決定しました。
泌尿器科は臨床留学のみならず研究留学を推奨してきた歴史があり、また個人の意思を尊重する風潮があります。
その為、留学先が異なる分野の研究をしていても、中川教授は快く私の留学に賛同してくれました。
そもそも、臨床医が基礎研究を、ましては留学してまで研究をする必要があるのだろうかと思われている方も
いるかもしれません。
むしろ、臨床をメインで人生を送るのならば海外に基礎研究で留学することは時間とお金のロスにもなりますし、
それだけ臨床経験をロスするということになります。
しかし、私は基礎研究をする意義は確かにあると考えています。
医療の進歩は、臨床の積み重ねであると同時に、研究の積み重ねでもあります。 基礎研究を行いその結果を世界に
向けて発信することは、直接ではないにしても医療の発展に確実に寄与しています。
また研究を通じて基礎的知識を蓄積することは、医師としての視野を広げることにつながり、
泌尿器科医にとって重要であると私は考えます。
海外で生活すると日本に無い景色や文化を目の当たりにする事ができるのはもちろんですが、
他にも貴重な経験を享受する事ができます。
例えば、日本にいる時は診療のルーチンワークはもちろんのこと当直や急患対応などで忙しい日々でしたが、
留学中は臨床医としてのDutyがないために家族と過ごせる時間が多く持てます。
さらに学齢期の子供を連れて留学している先生の話では子供の順応する能力は素晴らしく、
現地の学校生活や普段の暮らしの中で英語に習熟することができ、異文化に触れてさまざまな経験ができるようです。
もちろん海外で生活することは楽しい事ばかりではありませんが、異なる環境で働くことによって得られる事も多く、
海外の文化や医療を肌で感じられるのが大きな利点であると思いますし、
後の人生において大きな財産になると思います。
泌尿器科には私のような海外留経験者が多く、留学先の経験や知識が医局の財産になり、
脈々と受け継がれてきた歴史があります。
さらに私がそうであったように、入局した当初は将来についてほとんど考えた事がなく、
研究ましてや留学なんて夢物語と考えていた人間に対しても、私たちは積極的に医局員に向き合い、
それぞれの夢が良い方向に向かうように支援します。
次は貴方たちの番です。 泌尿器科で新たな歴史を私たちと一緒に作って行きませんか。
吉野 裕史