医学部保健学科外部リンクによる「バーチャル家庭訪問を教材にヘルスアセスメント教育」の取り組みが、「ニューノーマル時代の大学」の特色ある取組みとして選出され、広報誌「国立大学」第59号「Challenge! 国立大学」に掲載されました。

 

 国立大学協会広報誌「国立大学」 https://www.janu.jp/janu/report/koho/

 「国立大学」第59号 https://www.janu.jp/wp/wp-content/uploads/2021/03/janu_vol59.pdf

 

 【医学部保健学科】『バーチャル家庭訪問を教材にヘルスアセスメント教育』について

 

【取組みの概要】
 医学部保健学科での2020年度チーム医療実習は、コロナ禍の影響により、予定していた離島実習の計画通りの実施が困難な状況にありました。
 そのような状況の下、三島村のご協力を頂き、離島に居住する高齢者宅へのバーチャル家庭訪問による動画教材を作成し、動画教材を用いて保健学科3専攻合同によるチーム医療実習を実施しました。
 三島村に居住の高齢者宅を看護学専攻、理学療法学専攻、作業療法学専攻の教員が訪問(2020年9月25日~27日)し、各専攻の専門性を考慮した視点から聴取した情報や健康関連情報を含む「バーチャル家庭訪問教材」(動画/60分程度)を作成しました(協力:斯文堂)。
 医学部保健学科4年生(116名)による実習は、遠隔実習(学生は自宅から受講するオンライン形式の授業)とし、バーチャル家庭訪問動画教材を視聴し、バーチャル家庭訪問から得られた情報を基に専門職の視点から対象者の在宅ヘルスケアに関するアセスメント(評価)を行いました。その後、Zoomを用いた遠隔授業システムで3専攻合同による学生グループ(6~7名)でアセスメントに基づく、各専門職の立場からの支援方法や対象者のウェルネスについてディスカッションを行い、遠隔形式(Zoom)で発表(1グループ5分間)を行いました。本実習では、三島村役場職員およびバーチャル家庭訪問教材のモデル対象者(80代男性)にも講義室で発表を拝聴いただき、総評を頂きました。

 

【今後の展開】
今回作成したバーチャル家庭訪問教材は、米・韓の学生との合同のオンライン授業のために多言語化を進めており、「大学の世界展開力強化事業」の教材として発展させる予定です。
 また、総合大学の強みを活かし、保健学科、農学部、共同獣医学部、工学部の学生が共同で三島村の農家を家庭訪問する「離島における保農獣工連携家庭訪問事業-人間・作物・動物・集落の健康のための三島村プロジェクト-」に発展させる予定です。

 

バーチャル家庭訪問 

教材作成のためのバーチャル家庭訪問の撮影
(モデル:三島村在住の80代男性)

 

オンライン発表会

オンラインでの学生発表会の様子
(三島村職員、モデル対象者、教員は講義室で聴講)

 

参考記事 https://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~health/news/284-2-11-2-hp.html