初期研修医の方へ

令和5年度
鹿児島大学病院麻酔科後期研 修・麻酔科専門医研修プログラムのご案内

後期臨床研修
後期臨床研修
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後期臨床研修
後期臨床研修

2年間の後期臨床研修では、麻酔・全身管理の基本から特殊麻酔・集中治療・ペインクリニックを幅広く研修できるよう、関連病院と連携してプログラムを作成しています。また、女性医師、Iターン、Uターンの先生方の入局も増えており、個々に合わせた勤務ができるよう調整しています。病院・手術室見学、教育システム・勤務形態、その他医局に関するあらゆるご質問に随時対応いたしますので、気楽にお問合せください。

後期研修・麻酔科専門医研修プログラムについてお問い合わせ

鹿児島大学医学部麻酔・蘇生学教室医局長 中原 真由美
〒890-8544 鹿児島市桜ケ丘8-35-1
TEL.099-275-5430 / FAX.099-265-1642
E-mail: k-masuiz*m3.kufm.kagoshima-u.ac.jp

メール送信時には「*」を「@」に変更してください。

医局員の声

鹿児島大学麻酔科に入局して(新入局員)

気がつけば入局してから、大学病院で半年を過ごしていました。毎日の日々があっという間に過ぎていくなかで自分自身の気持ちにも変化がありました。研修医の頃は、正直に言うと少しでも楽に快適に仕事をしようとしていました。私個人の性格を知っている方は納得されると思いますが「メリハリ・緊張感・集中力」などという言葉は、そのときの自分から程遠く、苦手なものでした。しかし、ヒトはあらゆる状況に適応し成長させられるものだと感じます。今は適度の緊張感と集中力を使い、一件一件の手術に望むということを意識するようにしています。良い緊張感で仕事をしているときは自然と集中力を伴っていることが多く、逆に集中力が持続しているときは良い緊張感で麻酔ができているときだと感じます。これから麻酔科医として、様々な症例にあたるなかで「メリハリ・緊張感・集中力」を意識し、成長していければと思っています。
まだまだ足手まといになることばかりで、ご迷惑をおかけすることが多いとは思いますが、1日でも早く皆さんのお力になれるように努力していきますので、宜しくお願い致します。

麻酔科入局一年目を迎えて(新入局員)

鹿児島大学麻酔科に入局し、日々慌ただしく時間が過ぎながらも、同時に充実した生活を送れていると感じます。
麻酔科医になりたいと感じるようになったのは、ポリクリで麻酔科をまわったときでした。手術室という非日常的な場所と数多くのモニター、その中で様々な診療科の患者さんをモニターや薬剤を駆使して管理している先生方の姿に、半ば憧れるような形で麻酔に興味を持ち始めました。クリクラでも出身大学の麻酔科をはじめ穏やかに指導して頂いた先生方の雰囲気に惹かれ、「やはり麻酔科医になりたい」と思うようになりました。
生まれも育ちも、そして大学も宮崎だった私は、これからも県外にでることはないだろうと思っていたのですが、藤元総合病院での初期研修を機に、鹿児島大学麻酔科への入局も考えるようになりました。後期研修プログラムの締め切りが迫る中、悩みに悩んで締め切りの3時間ほど前に入局を決断したのを覚えています。
実際に麻酔科での後期研修が始まると、自分の知識量の少なさ、手技の未熟さ、物事を的確に伝える難しさ、数多くのミスといったことに直面し、これから身につけていかなければならないことの多さに恐怖さえ覚えました。そんな中でも周りの先生方から日々新しい知識を与えて頂き、また不備があれば時に厳しく指導して頂いているおかげで、少しずつ前に進むことができているのではないかと考えています。これからも頑張って参りたいと思います。

NTT東日本関東病院でのペインクリニック研修(国内留学中の医局員)

私は現在、NTT東日本関東病院でペインクリニックの研修をさせていただいております。
NTT東日本関東病院は神経ブロックを主体とした外来診療と入院治療が主で、1週間に1000人以上の外来患者が受診されます。さらに新患が毎日10〜15人来院されるので、最初は完全に圧倒され、ここで生き残っていけるのか本当に不安でした。
診療体制は指導医の先生を筆頭に3チームに分かれており、私は兄弟子2人に助けられながら日々全力で学んでおります。
患者さん一人ひとりに質の高い医療を提供すべく毎日カンファレンスが行われ、診察内容・治療方針を丁寧に検討します。私は毎回叱咤激励され、くじけそうになりつつも、他の先生方の医療に対する純粋で真摯な姿勢
に感動し、いつか自分も・・・、という気持ちで自己研鑽に努めています。
このような貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございます。ここで学んだことを鹿児島の医療に貢献できるよう、これからも取り組んでまいります。

ママ麻酔科医(入局2年目)

私は初期研修医の時に出産し、後期研修を始めたときには子供は1歳と3歳でした。入局以来週に4日の大学勤務と1日の外勤を行っています。子供の保育園への送り迎えの時間を考慮していただき、いずれも9時搬入の症例を担当し、朝8時半に出勤、5時まで勤務しています。麻酔科専門医取得に必要な小児の麻酔、胸部外科の麻酔、脳神経外科の麻酔など、様々な症例を経験させていただいています。出産後も働き続けられる環境は麻酔科が一番だと感じます。特に鹿児島大学麻酔科には子育てを支援してくれる温かい環境があります。私は実家が遠方でサポートが得にくいため、医師を続けられるだろうか、と不安に思っていましたが、今では多くの先生方に、時には厳しく、親身で、熱い指導をいただきながら充実した研修を行っています。

ママ麻酔科医(入局8年目)

私は現在、週3回の大学勤務に加え、隔週1日は関連病院での手術麻酔という形で週3-4日勤務しています。1歳の子供がおり、朝は8:30出勤で主に9時搬入の症例を担当したり、外来をしたりしております。育児家事とのバランスをとりながら働くのは大変なことも多いのですが、このような私でも仕事を続けていくことができているのは、医局の先生方や家族の支え、理解あるからであり、本当に感謝しています。
入局6年目で麻酔科専門医を取得、その年に出産、子供が9ヶ月時に仕事復帰しました。子供は頻回に体調を崩し、病院受診のため急遽帰宅しなければならなかったり、病児保育へ預けるため朝の出勤時間に間に合わなかったり、また、17時を超える症例では他の先生に麻酔を代わっていただいたりとご迷惑ばかりかけていますが、その度に周りの先生方に助けていただいています。
出産後の働き方は個人の考え方のみならず、家族や周囲の理解も必要であり、さまざまだと思います。当科には、個々の希望に応じた就労形態を実現する柔軟さがあり、また、女性医師も数多く、さまざまなアドバイスをいただきながら、知識や技術も磨ける環境があります。周りの先生方、家族への感謝を忘れずに、これからも麻酔科医として経験を積んでゆけたらと思います。

埼玉医科大学総合医療センターでの産科麻酔研修

私は2023年1月から埼玉医科大学総合医療センターで産科麻酔の勉強のため国内留学をしています。
埼玉医科大学総合医療センターは、日本で最初に産科麻酔科ができた病院です。教授の照井克生先生は日本産科麻酔学会の理事長も務められており、多くの麻酔科医・産婦人科医が産科麻酔を学びにきています。(現在麻酔科専門医4人、専攻医1人が国内留学中、海外からの留学も受け入れています)
帝王切開の他にも、24時間体制での無痛分娩、不妊治療での採卵の麻酔、胎児治療での胎児と母体の麻酔を行います。その他妊娠中の各科手術、産褥搬送の対応なども経験できます。

医局全体で臨床研究にも力を入れており、以前国内留学していた先生が中心となった論文も数多くあります。現在私も臨床研究を行なっており、今後は鹿児島大学でも産科麻酔分野での研究を継続していけたらと考えています。

鹿児島大学病院麻酔科は様々な病院と提携して、麻酔科専門医取得後のサブスペシャリティを応援してくれる医局です。

心臓麻酔は国立循環器病研究センター、小児麻酔は福岡こども病院、ペインクリニックはNTT関東病院、神経ブロックは名古屋大学病院で研修可能で、研修を終えた多くの先生が第一線で活躍されています。
今後は産科麻酔科医として諸先輩方に続いていけたらと思っています。

産科麻酔は、妊産婦の特徴を熟知した麻酔科医として周産期医療に携わり、母児を守る非常にやりがいのある分野です。
興味のある方は是非一緒に頑張っていきましょう!