<鹿児島大学 令和4年度経営戦略経費採択事業>

  保健学科・理工学研究科・農学部・獣医学部の学生が異分野連携コミュニティ・ベースド・ラーニング(鹿児島・三島村・黒島)に取り組みました

 

令和3年度に保健学科3専攻で取組んだ「離島でのバーチャル家庭訪問を教材とした専門職連携ヘルスアセスメント教育(三島村・黒島)」事業を、今年度は異分野連携コミュニティ・ベースド・ラーニング「離島における保農獣工連携家庭訪問事業-人間・作物・動物・集落の健康のための三島村プロジェクト」として発展させました。

 隔絶性の高い外海離島で暮らす芋農家および畜産農家の住民宅に、保健学・農学・獣医学・工学の学生が合同で家庭訪問を行い、それぞれの専門の立場から対象者の「暮らし」をアセスメントし、連携して離島の農家家庭の課題を共有し発見することを目的として、令和4年度の鹿児島大学経営戦略経費採択事業に応募し、採択された事業です。

 コロナ禍や渡航の気象条件などもあり、黒島への渡航(訪問)は最小限の教員で行い、医学部保健学科看護学専攻・理学療法学専攻・作業療法学専攻、理工学研究科、農学部、獣医学部の4部局9名の学生がキャンパスに集合して、2名の対象者とオンラインで繋ぎ、令和4年11月25日~27日に実施しました。看護学専攻の学生は「総合テーマ実習」、その他の学生は高度共通教育「Kagoshima de SDGs」で履修しました。

 学部学生3年生から大学院前期課程1年生までの学生で、各自の専門分野の視点から、芋・みかん畑や畜産の様子、家屋や集落の環境、本人や家族の健康状態等について、対象者へのインタビューと暮らしの観察を行い、グループワークを実施しました。グループワークでの成果物を対象者と三島村役場保健師、各部局の教員を交えて発表と討論を行い、他分野の視点を新鮮に捉え、視野を広げると共に、自らの専門性についても理解を深めました。

 

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(左)学生のグループワークの演習場面 (右)牧場を背景に対象者の方のオンラインインタビュー場面

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(左)対象者の自宅からのオンラインインタビュー場面

(右)学生のグループワークの成果をオンラインにて拝聴する対象者と三島村役場・保健師の場面