鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学

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Department of Cardiovascular Medicine and Hypertension, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University

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病棟医長より

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心臓血管内科病棟のこの一年(2016年)

病棟医長
湯淺 敏典

平成28年4月より前任の窪田佳代子先生から湯淺が病棟医長を引き継いで病棟運営を担当しております。大学病院の病棟医として勤務するのは十数年ぶりで不慣れなことも多かったため副病棟医長の窪田先生, 桶谷先生, 神田先生にサポートしていただきながら, なんとか折り返し地点を迎えることができました。

今年度の病棟を振り返ると, 4月のスタートは鮫島先生, 立志先生, 徳武先生, 宇佐美先生, 飯尾先生の5名の新入医局員をむかえることができ, 若き彼ら5名の雰囲気も大変よくにぎやかなスタートとなりました。開成出身の徳武先生以外は研修医で当科を経験して慣れており外来上がりの私のほうが聞くことが多かったように記憶しています。今年度は後期研修内容を病棟医全員で話し合い, 各グループをローテーションで万遍無く経験する期間, 主治医として成長してもらうためにも患者を無作為にあてる期間の二刀流ですすめ, 急患患者も当番制で受け持つという形にしていますが, 皆協力して頑張っています。また研修医の受け入れもこの4月から始まり, 特に4月から7月までは常に8~9名が当科での研修しました。医師として最初の職場が当科であるのも何かの縁であり, 彼らが将来どの科に進もうとも, 良い関係が築ければと思います。

今年度の病棟診療体制は, 昨年同様に虚血性心疾患 (カテ), 不整脈, 心不全, 肺高血圧, 高血圧, 先天性心疾患 (エコー) の各グループ (G) が専門性をもって患者さんに対応し, 横のつながりも持ちながら連携して診療しています。虚血Gは内匠先生が外来医長として外来マネージメントに徹してくれている分, 各メンバーで回転の速い虚血症例を多数うけもってくれています。不整脈Gも入来先生が7月より救急部勤務となっておりますが, 吉元先生が加わり即戦力となっています。心不全Gは窪薗先生が医局長のため数少ないメンバーで重症心不全に対応し, 今後鹿児島でも必要とされる心移植待機患者, VAD患者の管理など当科の中心となっていくと思います。肺高血圧Gは窪田先生を中心に, グループとしても進化し今年は宮永先生の演題がAHA rapid fire oralに採択されるなど研究面でも充実しています。高血圧Gも負荷試験や副腎静脈サンプリングの入院を赤崎先生が定期的にとって診てくれています。先天心はエコーGが外来を担当していますが, 入院は心カテ, 肺高血圧, 不整脈目的での入院が多いため他Gと連携して診ています。このほかにも池田先生が末梢血管疾患外来からの患者を入院計画し, カテG , 心臓血管外科医とともに連携してASO患者の入院診療における新しい流れに貢献してくれたり, Fabry病患者は樋口先生にも加わってもらったり, 以前の外来医, 病棟医の境界はうすれてきていると思います。

平成28年度の心臓血管内科病棟は現在のところ入院日数の短縮は維持できていますが, 病床稼働率が昨年と比べると低い状況が続いており対策を検討中です。これからの心臓血管内科病棟は現在のC5病棟から現在建築中のB病棟を経て, 最終的に現在設計段階のA病棟へと移転する予定です。大学病院の心臓血管内科病棟はこれまで以上に鹿児島県内外の関連病院, OBの先生方に頼りになる存在になれるよう皆で頑張っていく所存ですので, 今後ともご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

入院患者様疾患内訳(2015年11月~2016年10月)

心臓血管内科入院患者数 824例

虚血 288例

不整脈 143例

上室性不整脈 92例
心室性不整脈 34例
徐脈性不整脈 17例

心不全/心筋症/心筋炎 87例

弁膜症 56例

大動脈疾患 7例

末梢動脈疾患 73例

肺動脈性肺高血圧症/肺塞栓症 87例

感染性心内膜炎 9例

先天性心疾患 8例

高血圧症 35例

その他 31例