鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学

Facebook

Department of Cardiovascular Medicine and Hypertension, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University

研究について

基礎研究

基礎研究

当科では、「老化の分子機序を明らかにする」ことを主たる目的として、以下のような基礎研究を行っています。

  1. アンギオテンシンIIタイプ1受容体(AT1R)を介した心血管老化や動脈硬化について
  2. ミトコンドリアダイナミクスやマイトファジーなどのミトコンドリア質管理機構と心血管疾患や老化との関連について
  3. フレイル・サルコペニアの分子機序について

「人は血管とともに老いる」と言われているほど、血管疾患とりわけ動脈硬化と老化との間には密接な関連が古くから指摘されています。

レニン・アンギオテンシンシグナルは高血圧や動脈硬化など様々な血管疾患に密接な関わりがあり、心血管疾患・老化の研究ターゲットとして極めて重要な要素です。

また、細胞におけるエネルギー産生を司るミトコンドリアは、副産物として酸化ストレスを発生することから、老化と密接な関連があります。ミトコンドリアは細胞のおかれた環境の変化に伴い、分離して小さくなる Fission化と、隣り合うミトコンドリア同士で融合する Fusion化により、絶えず形態変化させています(これをミトコンドリアダイナミクスと呼びます)。

<ミトコンドリアダイナミクス>

また、細胞内における古くなったタンパク質やオルガネラを排除する分子機構「オートファジー」の一種として、異常ミトコンドリアを選択的にオートファジーにより排除する「マイトファジー」という分子機構が存在します。

<オートファジー>

ミトコンドリアはこうしたミトコンドリアダイナミクスやマイトファジーにより質管理を受けています。

我々は、AT1Rやミトコンドリア質管理機構を軸に老化の分子機序を明らかにしようと試みています。こうした研究は、老化を制御する方法の開発につながり、ひいては心血管疾患を含めた様々な疾患の予防に繋がることから、予防医学の観点からみても非常に重要な研究テーマといえます。