鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学

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Department of Cardiovascular Medicine and Hypertension, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University

研究について

臨床研究:研究グループ

不整脈グループ

2019年 不整脈グループのあゆみ

市來仁志,二宮雄一,(入來泰久)

不整脈グループは,4月にまたメンバーの入れ替わりがありました。

これまで長年にわたり鹿児島大学病院の不整脈グループの一員として活躍されてきた奥井先生が,不整脈科として鹿児島医療センターに出向されております。また,病棟診療,アブレーション,デバイス植え込みに大車輪の活躍を見せてこられた入來先生が当院救急部へ異動となりました。

大学の方は,大阪の桜橋渡辺病院での武者修行を終えられた二宮先生が戻って来られて,私と2名で人手不足を実感しながら日常業務をこなしております。

今年の業績としましては,10月にタイで開かれたAPHRS(アジア太平洋不整脈学会)で,私が「心房細動アブレーション後の無症候性微小脳塞栓に対するアプローチ」という演題での口演発表をさせて頂きました。また,11月のAHA(アメリカ心臓協会)では,二宮先生が「肺静脈隔離術において,1周のアブレーションで隔離完成した症例は心房細動再発が少ない」という内容の演題を発表しました。博士課程の検査部の波野さんは「NT-proBNPと心房細動アブレーション後の心房細動再発」という内容の論文がClinical and Applied Thrombosis/HemostasisにAcceptされ,学位審査も無事終了しました。臨床検査部の先生方や検査部の前之園さん・波野さん,臨床工学技士の藏元さん・江村さんなど多方面と連携しながら様々な研究が進行中です。さらに,当院も参加した心房細動アブレーション周術期の抗凝固療法に関する国内の多施設共同研究(KYU-RABLE研究)はすでに論文化され,Circulation Journal に掲載されました。

また,不整脈治療に関しましては,昨今,発作性心房細動に対する冷凍凝固(クライオ)アブレーションや,皮下植え込み型除細動器(S-ICD),リードレスペースメーカ等の革新的治療が保険償還され,激変の時代を迎えております。当院でも,それぞれの導入を完了しており,患者様に幅広い治療選択肢の提示が可能となっております。また,国内の限定施設により心房細動に対するレーザーバルーンアブレーションも臨床使用が開始されており,こちらの動向も注視している段階です。今後も選べる治療・安全性および有効性の高い治療を心がけ,患者様満足度の高い医療を提供して参りたいと不整脈グループ全体・心臓血管内科全体で考えておりますので,今後とも益々の御指導・御鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

文責:市來仁志