鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学

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Department of Cardiovascular Medicine and Hypertension, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University

研究について

臨床研究:研究グループ

心不全グループ

2019年 心不全グループのあゆみ

窪薗琢郎,川添 晋,小島聡子,川畑孟子

2019年1月から3月までは,川添医師が京都大学に国内留学中のため,小島医師と窪薗の2名で診療・研究,教育に当たっていましたが,4月から川添医師が帰ってこられました。川添医師は,寄附講座である心血管病予防分析学講座の所属でありますが,そちらの仕事をこなしながら,心不全の診療に当たっています。また,嬉しいことに川畑医師が我々と一緒に仕事をすることとなりました。川畑医師は,すでに多くの施設で臨床経験を有しており,非常に頼りになる先生です。

さて,2019年の心不全グループの歩みについてご報告いたします。臨床におきましては,これまで同様,すべての心不全患者の診療を行っておりますが,今年の特徴として,若年の心移植適応のある患者さんの入院が増加し,カテグループの協力もあり心筋生検の件数が大幅に増加いたしました。また,心サルコイドーシスの紹介が増え,診断や治療についてみんなでディスカッションすることが増えてきました。植込み型除細動器や心臓再同期療法といったデバイス治療も不整脈グループと協力し合いながら少しずつ症例が増加してきております。さらに,多職種からなる包括的診療を目指して,心臓リハビリテーションもこれまで同様継続して行っております。特に,栄養士や薬剤師からの視点といった,これまでにない角度からの治療が可能となってきました。

研究におきましては,小島医師は,臨床が非常に多忙な中,論文作成に力を入れており,運動誘発性肺高血圧に関連する因子を検討した論文がCirculation Reportsにacceptされました。また,複数の非侵襲的な動脈硬化指標とhs-CRPを含めた危険因子との関連についての論文がもう少しでacceptされる予定です。さらに,学会発表も多数行っておりますが,その中でも,日本循環器学会総会やAHAでも多数の報告をいたしました。川添医師は,尿酸値と危険因子との関連を調査し,低尿酸血症の臨床的意義について論文を作成し,Medicinaにacceptされました。さらに,日本循環器学会総会やESC,AHAといった多数の学会に様々なデータを報告いたしました。川畑医師は,4月に帰ってきたばかりだというのに,すでに日本心臓病学会や日本心臓リハビリテーション学会地方会での発表を経験し,益々の成長が期待されます。現在進行中のプロジェクトとして,関連病院の先生方に協力いただき,鹿児島心不全レジストリーを作成しております。症例の登録が増えてこない現状がありますが,関連施設の協力によるデータ発信ツールとして期待されるレジストリーですのでこれから力を入れていきたいと考えております。

さらに,垂水市と当科が連携し,垂水中央病院にもご協力いただき,垂水研究をすすめております。今年度も1000名を越える一般住民の参加がありました。すでにいくつかの論文報告や学会報告をおこなってきております。また,高血圧グループと共同で家庭血圧測定と高血圧教室に関する研究もすすめており,垂水市から世界初の新しいデータを発表できると考えております。最後になりましたが,関連病院やOBの先生方には多くの患者さんを御紹介いただき感謝申し上げます。今後も益々のご指導・ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。

文責:窪薗琢郎