鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学

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Department of Cardiovascular Medicine and Hypertension, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University

教育について

研修医の方へ

留学生便り

国内

1. 桜橋渡辺病院 循環器内科
吉元一成

いつも大変お世話になっております。2010年入局の吉元一成と申します。

大石教授が在籍されていたご縁からお話しを頂き,2019年4月より大阪梅田にあります桜橋渡辺病院へ,前任の二宮先生と交代という形でアブレーションを中心とした国内留学の機会を頂きました。当院はPCI件数もさることながら,2018年1~12月においてアブレーション件数850例と症例数は豊富で,内心房細動711例(RF552例,クライオアブレーション154例,レーザー4例)となっております。また,今年9月より保険収載されました“WATCHMAN(左心耳閉鎖システム)”も10月より当院で施行開始されました。心房細動に対するアブレーションとしては,治療の根幹である“durable PV isolation(再伝導しないより確実な肺静脈隔離術)”を,3次元マッピングシステムを使用しながら“より安全”“よりspeedy”に施行されております。それらを当院不整脈科部長である井上耕一先生のご配慮で目の前で学ぶ機会をとても多く頂いております。さらに,上記の肺静脈隔離術に加えて,その他のライン作成やGap(伝導の抜け道)検索に対する各術者の技術にも感銘を受けております。

学会活動,論文発表もとても盛んにされており,まだ医師年数としては浅い先生も含めモチベーションが高く,とても刺激を受け私自身の未熟さを痛感しつつ,井上先生のご指導のもと精進しております。

医局は,大阪大学医局の先生方に加え,他大学医局(藤田医科大学,関西医科大学,兵庫医科大学など)からも派遣や留学の先生が多数おられます。そのため,TAVI,IMPELLA,OCT,血管内視鏡,心不全に関する様々な考えを聞く機会があり,実臨床の場で不整脈以外に関しても勉強になる事が多いです。

私生活では単身赴任で,なかなか時間の確保も難しいため,遠方へ行く事などはございませんが,病院周辺~現在住んでいる福島区周辺は飲み屋が多く,職場の先生方等と飲みニケーションする事が日々の楽しみです。

最後になりますが,貴重な機会を与えて頂きました大石教授をはじめ医局員の皆様に深く感謝申し上げます。少しでもこちらで勉強させて頂いた事も含め,医局員の先生方,鹿児島の患者さんへ還元できるように日々精進して参りますので,今後とも何卒よろしくお願いいたします。

2. 国立循環器病研究センター 心臓血管内科部門 不整脈科
鎌田博之

皆様,ご無沙汰しております。2015年度入局の鎌田博之です。2019年4月より国立循環器病研究センター不整脈科の専門修練医として国内留学の機会をいただいております。大阪へ来て約半年が過ぎ,日々最先端の医療を学べる環境の中で過ごせることを夫婦共々大変感謝しております。

当院は,ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが,2019年7月に以前の藤白台(吹田市北部)より岸辺駅直結の新センターへ移転いたしました。移転時は患者さんの移動はもちろんのこと新センターの配置など,一筋縄では行きませんでしたが,貴重な経験をさせていただきました。

不整脈科は,ボスの草野研吾先生を中心に13名のスタッフ,専門修練医7名(同期4名)の計20名と大所帯で,豊富な症例(アブレーション,デバイス件数それぞれ年間約600件)で臨床経験が積めることはもとより,豊富なカンファレンスと勉強会,研究も盛んに行われており,不整脈全般を学ぶことができる最適な環境ではないかと考えます。アブレーション,デバイス共に毎日行われ,新センターになってからは,不整脈科専属のカテ室が2室確保され,並列でアブレーションを行っており,ハイブリットオペ室も1室不整脈科で確保され,さらに症例数も増え,大変忙しい日々を送っております。まだ半年ですが,アブレーションは,PSVT,AFL,PVCを中心に,またデバイスもペースメーカー,ICD・CRT-D,S-ICDの主術者として経験を積んでおります。

私生活は,休みの日には京都や奈良といった鹿児島からだとなかなか行くことができない観光地も小一時間で行くことができるため,妻と関西を中心に小旅行によく行っており,美味しいものを食べたり,好きなワインを飲んだりと充実した大阪ライフを送っております 。

大石教授をはじめとする医局の先生には貴重な勉強の機会をいただいていることに大変感謝しております。少しでも多くのことを勉強し,鹿児島の医療に貢献できるようますます頑張っていきたいと考えております。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

3. 大阪国際がんセンター 腫瘍循環器科
鎌田梨沙

皆様,ご無沙汰しております。平成28年度入局の鎌田梨沙と申します。2019年4月より大阪国際がんセンター腫瘍循環器科で勉強の機会をいただいております。

大阪国際がんセンターは2017年3月に前身の大阪府立成人病センターから名称変更し,現在の大阪市中央区大手前へ移転しました。病院・研究所・がん対策センターの3本柱のもとがん医療に特化した当センターは,大阪城の目の前に位置し病床500床,多数のがん診療科で構成されています。腫瘍循環器科は,患者様にがん治療を完遂いただくこと第一目標に,がん治療関連の心筋炎,心機能障害,血栓症の治療や,周術期の循環器サポートなどを行っております。がん診療科との連携の重要性や個々の症例に対応することの難しさを日々痛感しておりますが,学びの多い毎日です。当科は腫瘍循環器領域の臨床研究にも取り組んでおり,明るい職場で丁寧にご指導いただいております。

2018年に日本腫瘍循環器学会が発足し,2019年9月には北海道旭川市にて第2回日本腫瘍循環器学会学術集会が開催されました。循環器科医師に限らず,がん診療科医師,他職種医療スタッフが参加し盛んな議論を交わし,学会主催の懇親会は夜の旭山動物園で開催され大いに盛り上がりました。

私生活では,休日時間がある時には近畿圏の観光に出掛け,大阪ならではの生活を送っています。貴重な留学生活を元気に過ごせていることに夫婦共々日々感謝しております。

最後になりましたが,貴重な勉強の機会を与えていただきました大石教授をはじめ,医局員の皆様方に深く感謝申し上げます。鹿児島の医療に少しでも多くのものを持ち帰り貢献できるよう努めて参りますので,今後ともご指導ご鞭撻の程を何卒よろしくお願いいたします。

日本腫瘍循環器学会 旭川にて

4. 国立循環器病研究センター病院 心臓血管内科部門
鮫島光平

平成28年入局の鮫島光平と申します。平成30年4月より国立循環器病研究センターのレジデントとして国内留学の機会をいただき,今年度で2年目となりました。令和元年は大きなイベントとして病院の移転がありました。旧病院は築40年経過している病院でありましたので老朽化は否めず,すでにJR岸辺駅と直結した新病院への移転が予定されておりました。そのような中,昨年6月に発生した震度6弱の地震のため病棟などに被害が生じ,早いところ移転したいという機運が高まっておりました(私的見解)。レジデントとしての最も大事な業務である入院患者さんたちの移送は2019年6月30日に行われました。私は当時移植部門をローテートしておりましたのでカテコラミン依存で心臓移植待機中の患者さん2名の移送を担当いたしました。新旧病院間は車で25分程度の距離でしたが,容易に低心拍出症候群をきたしうる患者さんもいらっしゃいましたので,かなり緊張したのを覚えておりますが,結果無事に新病院に送り届けることができました。他の患者さんたちの移送も職員約420名,救急車約30台の力で滞りなく行われ速やかな病床運営を開始することができました。

日常診療に関しましては,レジデントは各科を3ヶ月毎にローテートするのですが,昨年ご報告した後,1-3月に集中治療部(CCU),4-6月に移植・重症心不全部門,7-9月に肺循環科で従事し一通りdutyで回らなければならない科は修了いたしました(原稿を書いている現時点では2回目の冠疾患科ローテート中です)。担当症例数ですが退院サマリベースで令和元年11月までにのべ330例となっておりました。特に印象深かった症例は今年度VAD装着し移植待機中であった患者さんの心臓移植周術期~術後管理の担当をいたしました。免疫抑制剤の調整や術後感染症予防の対応などに始まり,日々の心エコーや定期的な右心カテーテル検査・心筋生検で順調な経過をたどっていることを確認し,退院されていった姿を見て感慨もひとしおでした。それ以外にもLVAD植え込み後の方や心臓移植後の方の定期検査入院の担当いたしました。

また,今年度からは当院不整脈科の専門修練医として鎌田博之先生がいらっしゃった他,桜橋渡辺病院に吉元一成先生,大阪国際がんセンターに鎌田梨沙先生が留学されてこられましたので,昨年度から阪大留学中の山口先生含め計5名も大阪に集まることとなりました。定期的に大阪留学の会を開催しており大変にぎやかで心強い限りです。

若干の病棟業務にも余裕がでてきたため病院のフットサル会(代表:不整脈科草野部長)に参加したり,昨年に引き続き九州県人会(会長:肺循環科上田先生)の幹事も行ったりしております。またプライベートとしては自宅から自転車で10分のところにガンバ大阪のホームスタジアムがあるのでファンクラブに入会し,時間のあるときはトップチームだけでなくU-23の試合含め観戦しております。

鹿児島に戻った際に皆様のお力になれるよう尽力いたしますのでどうか宜しくお願い申し上げます。

冠疾患科野口部長のレクチャー

5. 大阪大学医学部附属病院 循環器内科
山口 聡

平成29年度入局の山口と申します。平成30年4月より,大阪大学医学部付属病院循環器内科で主に心不全診療について勉強をさせて頂き,今年で2年目となります。

当院の循環器内科は心臓血管外科と連携しての左室補助人工心臓,心臓移植を含めた心不全診療が特色ですが,他の虚血部門,不整脈部門,SHD部門,ACHD部門とも互いに連携して診療を行っています。2018年に入院した心不全患者の基礎疾患は,特発性拡張型心筋症84例,虚血性心筋症23例,肥大型心筋症35例,弁膜症19例,肺高血圧症24例,急性心筋炎8例,感染性心内膜炎2例であり,新規に心臓移植登録を行ったのは21例でした。

昨年に引き続き,他院から紹介となった心不全症例に関して,その原因精査や治療方針の検討,症例によっては心臓移植申請からその後左室補助人工心臓を装着するまでの管理,装着後から退院までの調整,また,心臓移植後患者の定期的なフォローアップ(心筋生検等)といった診療に携わらせて頂いています。受け持つ症例のほとんどが,教科書やガイドライン通りには事が進まないものばかりであり,方針を決めるために症例報告や論文を探しながら指導医の先生に相談してようやく少しずつ前に進むという日々を送っています。

大阪に来てからあっという間に2年間が過ぎようとしていますが,大阪で勉強する残りの時間を最後まで大事にしながら,鹿児島での診療に役立てられるよう頑張っていきたいと思います。貴重な機会を与えて頂きました大石教授をはじめ,医局員の皆様方に深く感謝を申し上げます。