患者と医療(平成25年7月16日(火))〜離島医療〜

 平成25年7月16日(火)に医学科1年生「患者と医療」において、社会における医療の役割について理解を深めるために、離島医療の現状についてグループ学習後全体討議を行いました。当日は、種子島の社会医療法人義順顕彰会田上病院の麻酔科医である高山千史医師が参加してくださいました。

 全体討議では、2007年に種子島で唯一の産婦人科医院が休診を宣言したことを議題として、産婦人科医師がおかれていた問題点、種子島で救急搬送を行う場合の問題点、患者としての問題点、社会や行政としての取り組み、医療従事者の取り組みについて多方面からのディスカッションが行われ、学生から積極的な多くの意見が見られました。
 高山医師は、学生の全体討論の後に、種子島で医療従事者と行政、地域住民が共同し、公立の産科診療所設立に至った取り組みについてご講演くださいました。また生まれてくる命の大切さについて、小学生や中学生に伝えていく今後の取り組みについてもお話し下さいました。

 今回の講義を通して、学生は産科医療危機の中で、医療従事者と行政、地域住民がどのように意識の共有を図り、地域全体でお産を支える体制を作っていったのかについて学び、今後の講義を通してさらに理解を深めていきます。