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医局長からのメッセージ
 
 
 
 
研修医の皆様へ
鹿児島大学医学部泌尿器科学教室 医局長 西村 博昭
 医局長の西村博昭です。
鹿児島大学病院勤務の先生方は見られたかもしれませんが、2021年度の医局説明会のポスターは、少年とビーグル犬の会話の漫画にしました。その会話内容は、以下です。
(一コマ目)少年:泌尿器科入局ってどう思う?
(二コマ目、三コマ目)ビーグル犬:イイ考えだね!やりがいがあるよ。例えば手術なら、ロボット手術、腹腔鏡手術、腎移植手術、小児手術に内視鏡手術と多彩。それに鹿大なら、手術以外に透析治療や基礎研究もやってるよ!
(四コマ目)ビーグル犬:一緒に頑張る仲間を大募集中だよ。
専門科を決定していこうとして、やる気であふれている研修医の先生にとっては、どううつるのでしょうか。泌尿器科は泌尿器科臓器およびその関連臓器疾患について、外科的、可能な範囲での内科的治療を行っていく領域です。教科書では、多くの疾患やその治療についての記載がありますが、全国の各泌尿器科教室でもすべて対応できているというものでもありません。そのような現状のなか、鹿児島大学病院とその関連施設は上記の比較的広い領域を対応しているといえます。

これらの治療は、鹿児島県内、宮崎県南部を中心とした関連病院で行われています。 1~3年ぐらいの期間で関連病院研修、部長出張などをします。外来あるいは救急での診療、続いての入院・手術診療、退院後の外来診療とつらなる一連の診療が責任持って行うことができる、とてもやりがいのある期間になると思います。特に地方では地域での期待や患者様との交流を一番実感でき、専門科での診療勤務の充実感を得られることかと思います。手術手技に関しては腹腔内から後腹膜腔領域におけるロボット手術、腹腔鏡手術、開腹手術、従来の内視鏡手術や小外科手術と基本的な技術は全て身に付けられます。透析治療に携われば、循環、内分泌などの内科的知識も再認識できますし、実地の全身管理も実践するところとなります。大学病院・関連病院も含めて各分野のスペシャリストがそろっていますので、最初のうちは泌尿器科一般を学んで、泌尿器科学会専門医資格を取るのが目標になると思いますが、その後も様々な目標が生まれるでしょうし、教室としてもそれをみんなでバックアップしていきます。

"みんなでバックアップ"と書きましたが、これは泌尿器癌・排尿障害・透析・腎移植・先天性泌尿器疾患・尿路結石症・尿路感染症・アンドロロジーなど沢山のサブスペシャリティをこなさなければいけないので、みんな協力する気持ちが自然にできているためです。ですから、非常に仲がいいと言うのは自信を持って言えます。上の先生にも気軽に話かけられますし、難解な手術も学会の準備もみんなで協議してやっています。プライベートでは体育会系・文科系人間も様々で、勤務後の生活、趣味、子育ても充実できています。現在この原稿は、2021年の春先ストーブをつけるほどではない、肌寒い時間に書いています。暖をとるために着ているパーカーは国際学会に出席された先生がお土産にくれたFCバルセロナのパーカーです。

学会・論文発表も泌尿器科に関連した癌治療、移植、手術手技、血液浄化、感染症などについて行っています。また基礎研究分野も力を入れています。継続的な科研費の取得で研究資金は十分にありますし、希望者は大学院入学から海外留学までという流れも出来ています。これまで40数名の大学院生はほぼ全員博士号を取得できています。"ほぼ全員博士号を取得できて"いることは研修医の先生にはピンとこないかもしれませんが特筆に値することです。研究成果を実地臨床に、あるいは実地臨床結果を基礎研究にフィードバックできるのは素晴らしいことです。当教室には研究に関連した特許取得もあり、更なる基礎研究成果の実地臨床や実生活への発展が期待できますし、それに関わっていくこともできます。

ところでライフスタイルも専門科の選択理由において一つのKeyになっているのではないでしょうか。泌尿器科疾患の病態・治療に興味のある女性医師の先生が、ライフスタイルや他に女性医師の仲間はいるのかと不安を感じている点もあるかと思います。現在のところ女性医局員は2名ですが、他大学の泌尿器科教室を見ても女性泌尿器科医の数も増え続けていますし、診療の場では女性患者様から女性医師による診察とその後の継続を希望する声もたくさんあります。需要は引く手あまたです。日本泌尿器科学会にも「女性泌尿器科医の会」というのもありますし、教室も女性泌尿器科医の確保が最重要課題の一つです。産休、育休の制度も見直しました。育児をしながら医局に在籍して、自分のペースで仕事を続け、育児が一段落したらタイミングをみて本格的復帰をしてもいいし、あるいは育児が一段落した後も生活にあわせて各自のペースで続けてもいい規則と雰囲気を作っています。

これまで我々を指導してくださった中川昌之教授が、令和3年3月末で定年退官し、同年4月より榎田英樹教授が就任し、新体制で運営・指導を行っています。先人、先輩方の見出した泌尿器科診療方法の優れたものは引き継がれていきます。そして新たな検査・治療もどんどん開発されてきてきます。泌尿器科の検査・治療の変遷・その効果はめざましいものがあります。これら知識のup dateを行っていくことや知的好奇心を満たしていくことは泌尿器科の仕事を行うことや長い人生を生きる上で、楽しいことの一つと考えています。

以上、当科に入局したとして可能なことについて書いてみました。
これからの専門科の選択は大変難しいことと思いますが、鹿児島で泌尿器科医を目指すということも一つの選択肢にしていただけると光栄です。頼られるスペシャリストとして活躍することは有意義なものとなると思います。泌尿器科診療に興味を持たれた先生は、西村博昭のメールアドレス( acci@m2.kufm.kagoshima-u.ac.jp )に遠慮なく、教室見学等の連絡をしてみてください。お待ちしています。