スティーブンス-ジョンソン症候群(SJS)および中毒性表皮壊死融解症(TEN)の眼合併症に関する疫学調査(2008−2010年)

当院では、「スティーブンス-ジョンソン症候群および中毒性(ちゅうどくせい)表皮(ひょうひ)壊死(えし)融解症(ゆうかいしょう)の眼合併症に関する疫学調査(2008−2010年)」を実施しています。 本研究の概要は以下のとおりです。

研究課題名

スティーブンス-ジョンソン症候群(SJS)および中毒性表皮壊死融解症(TEN)の眼合併症に関する疫学調査(2008−2010年)

研究の意義・目的

スティーブンス-ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死融解症は、どちらも口唇・口腔、眼、鼻、外陰などにびらん(ただれ)が生じ、全身に紅斑、びらんが多発する疾患です。発熱やだるさなどの全身症状も伴い、急激に悪化します。また、後遺症として重度の視力障害や失明などの視覚障害が出てくることもあります。 昨年、2005-2007年の発症頻度や予後について全国的な疫学調査を実施しましたが、治療法と後遺症に関する十分な検討ができるまでには至っておらず、更に診断や眼科所見に関するデータの蓄積を必要としています。 そのため、スティーブンス-ジョンソン症候群及び中毒性表皮壊死融解症の眼合併症の治療に役立てることを目的として、京都府立医科大学 外園千恵が主任研究者となり、スティーブンス-ジョンソン症候群および中毒性表皮壊死融解症の眼合併症に関する疫学調査を行います。

研究の方法・対象

2008年1月から2010年12月の間に重症薬疹であるスティーブンス-ジョンソン症候群または中毒性表皮壊死融解症を新規に発症し、当院で診断・治療を受けた患者さんを対象に、被疑薬、眼症状、治療内容等の情報を調査します。

研究機関

当院( 鹿児島大学医学部・歯学部附属病院 )をはじめ、全国50施設で実施します。

個人情報の保護について

病院スタッフは、通常の診療において業務上知りえたことに関して秘密を守る義務があり、この研究において知った情報についても同様の守秘義務が課せられます。 また、この研究の情報を取りまとめるために、京都府立医科大学及び臨床研究情報センターへ調査内容を提供しますが、患者さんを特定する情報(氏名・住所・電話番号など)は記載しません。取りまとめられた情報を医学雑誌などに発表する場合も、個人が特定できないように配慮されます。 このように、個人情報は厳重に管理されており、研究終了後に破棄されます。 この研究に関するお問い合わせや診療情報の利用を望まれない方は、 以下の問い合わせ先へご連絡ください。

<問い合わせ先>

研究機関名: 〒890-8520 鹿児島大学医学部・歯学部附属病院 感覚器センター 眼科

住所: 鹿児島市桜ヶ丘8−35−1 電話: 099−275−5402

担当者: 藤田 敦子 (フジタ アツコ)