鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 心臓血管・高血圧内科学

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Department of Cardiovascular Medicine and Hypertension, Graduate School of Medical and Dental Sciences, Kagoshima University

教育について

研修医の方へ:心臓血管・高血圧内科学の多彩な研修イメージ

心エコー

超音波の歴史をひも解くと1917年に潜水艦探知機を目的としたソナーの開発に始まり、1942年に初めて医学の分野で応用されました。1949年に胆石の検出、1954年には心臓に応用され、鹿児島からも1955年に永山徳郎先生が心臓のMモード画像を発信しています。1978年頃に2D断層心エコー、1983年にカラードプラ法の登場と現在の日常臨床で活用されている超音波技術はここ数十年で実用化されたものです。専門的な検査をする大型のエコー機器からベッドサイド用の小型機器まで普及し、在宅医療でもエコー持参で診療にあたる時代になりました。これだけ循環器診療に超音波が浸透した現在、循環器医にとってエコーをとる技術、解釈する知識は必須になっています。

心エコーの利点はベッドサイドでも手軽に、何度でも施行可能な検査であることです。一方、画像描出及び評価には技術・知識が必要であり、その精度は施行者に大きく依存しています。研修医をはじめとした若い医師はどんどん自分でエコーをあてて技術を磨くべき分野です。

心エコー検査は、様々な循環器疾患の診断、重症度評価、心機能評価、治療方針・治療方法の決定、治療効果判定などに有用です。当科では後期研修の際、患者さんを受け持つ前にエコー実習の時間をつくり、エコーグループの担当医が集中してエコー検査の基本を指導します。さらに、「ちょいあて」エコー(POCUS: point of care ultrasound)が注目されていますが、必要な臨床情報をスピーディーに得ることができ、外傷患者の初期評価(FAST)や簡単な医療処置をする上でのガイド目的のエコーなど、聴診器代わりに気軽にエコーを臨床活用する術も身につけられるようにしています。

日本超音波医学会の超音波専門医制度に関しては、医師免許取得後5年以上の臨床経験を有し、3年以上継続の超音波医学会正会員であることなど、受験資格を満たしたものだけが受験できます。当院では超音波専門医5名が勤務しており、超音波を用いて臨床、教育、研究に従事しています。