鹿児島大学医学部産科婦人科学教室

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各種相談

不妊相談

専門相談窓口 《鹿児島大学病院》

相談日
従事者
電話相談 産婦人科医師
助産師
毎週 月曜日・金曜日
午後3時から午後5時
面接相談
(要予約)
産婦人科医師 毎週 月曜日
午後3時から午後5時
連絡先
所在地
電話(専用電話)  099−275−6839
所在地        鹿児島市桜ヶ丘8丁目35−1
相談内容 不妊の検査・治療方法などに関する専門的な相談
不妊に伴う悩みや不安など
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がんの相談

緩和ケアセンター/地域医療連携センター

 鹿児島大学病院はがん診療連携拠点病院に指定されており、患者さん、ご家族、地域の皆さんの「がん」に関する相談をお受けしております。担当の看護師や医療ソーシャルワーカーが皆さんのお話を伺い、問題解決のお手伝いをさせていただきます。

たとえば・・・
 がんと言われ不安でたまらない。話を聴いて欲しい。
 担当医から提案された治療以外にどんな治療法があるか。
 医師とうまく話をすることができない。
 どの病院、どの診療科を受診したらよいか。
 治療や手術にかかる費用が心配・・・
 退院後、職場復帰ができるだろうか。
何でもかまいません。 ご自分だけで、またご家族だけで悩まず一緒に考えましょう。
どうぞお気軽にご相談ください。


セカンドオピニオン外来について

セカンドオピニオン外来の目的
 セカンドオピニオン外来では当院以外の医療機関に受診中の患者さまを対象に、特定の疾患に限って、専門の立場から意見・判断を提供いたします。 その意見や判断を患者さまがご自身の治療に際しての参考にしていただくことが目的です。新たな検査や治療は行いません。

セカンドオピニオン外来の対象となる方
 患者様及びご家族の方を対象といたします。ご家族の場合、患者様ご本人の同意(同意書)並びに患者様との続柄を確認できるもの(保険証等)が必要となります。
 なお、患者様ご本人及びご家族の方以外の相談はお受けできません。

もっと詳しい情報を知りたい方は「セカンドオピニオン外来について」をご覧ください。

《お問い合わせ先》地域医療連携係(医科外来診療棟2階)
電話対応時間:8:30〜17:15(土・日・祝日・年末年始を除く)
TEL:099-275-5168
FAX:099-275-6698

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遺伝相談

遺伝カウンセリング(遺伝相談)

 産婦人科では、遺伝あるいは遺伝子が多少なりとも関与している病気が多くあります。
 最近は遺伝に関することが、毎日のように報道されているため、「自分の病気が子供に遺伝するのではないか?」、「親類に遺伝病があるので、心配だ」、「高齢妊娠だけど、子供の異常が多いの?」などといった不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 我々は、産婦人科の専門的な知識を充分に提供することができると自負しておりますが、遺伝に関することはなかなか理解するのが難しく、一般外来では充分な時間をお取りして説明さしあげることができません。
 そこで当院には「遺伝カウンセリング室」という部門がありますので、これを利用していただきたいと思います。遺伝カウンセリング室のスタッフには産婦人科を始め内科、小児科、その他多くの診療科から特に遺伝学に詳しく遺伝カウンセリング(遺伝相談)に適した医師を任命しています。
 産婦人科の病気であれば、産婦人科を受診された後に、遺伝カウンセリング室を紹介することの可能ですが、全く他の診療科を通さず直接予約をされても結構です。その場合、099-275-5731(内科外来)にお電話をいただき予約を取っていただきます。通常は1時間の枠を取ってご相談に応じております。
 ただし、遺伝子検査は行っておりませんので、ご了承ください。

 
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内視鏡手術の相談

1.腹腔鏡手術とは?

 腹腔鏡は内視鏡の一種で、お臍に内視鏡カメラを挿入してお腹を観察するためのものです。
 お腹を観察するためにはお腹を膨らませることが必要ですが、吊り上げ法と気腹法という方法があります。
 当科では主に気腹法といって二酸化炭素のガスをお腹の中に入れる方法で行っています。
 実際には、お腹に3〜4か所5〜12mmの小さな穴をあけて行う手術です。
 手術の種類によって穴の位置、個数は異なります。
 腹腔鏡下手術が適応とされる疾患は次第に広まってきています。

2.腹腔鏡下手術のメリット

・手術の傷あとが目立たないため、美容的です。
・傷が小さいため、術後の痛みが従来の手術と比べて非常に軽く済みます。手術の翌日から歩行が可能です。
・手術後の癒着が少なく、腸閉塞等の合併症が開腹手術に比べて少ないと言われています。
・早く日常生活に戻れるため、入院日数が短く(術後3〜5日間)、社会復帰が早くできます。

 しかし、腹腔鏡手術はいくらメリットがあると言っても、手術であることに変わりがありません。お腹を切る手術と同じように麻酔が必要です。また、通常の手術同様の危険(出血や麻酔による合併症など)もあり、場合によっては、それらを回避するために途中で開腹手術に移行することもあります。

 当科では、良性疾患だけでなく、悪性腫瘍に対する手術も積極的に腹腔鏡下に手術しております。現在施行している術式は以下のとおりです。

 ・腹腔鏡下広汎子宮全摘出術(先進医療)
 ・腹腔鏡下子宮体癌手術
 ・腹腔鏡下子宮筋腫核出術
 ・腹腔鏡下子宮全摘出術
 ・腹腔鏡下卵巣腫瘍核出術
 ・腹腔鏡下子宮附属器切除術
 ・腹腔鏡下子宮内膜症病巣切除術
 ・腹腔鏡下癒着剥離術
 ・腹腔鏡下卵巣焼灼術
 ・不妊症に対する腹腔内観察術

3.腹腔鏡下手術の対象となる疾患

① 子宮頸癌
先進医療:「腹腔鏡下広汎子宮全摘出術」
【先進医療とは】
 先進医療とは、一般の保険診療で認められている医療の水準を超えた最新技術の中で、安全性と治療効果が確保された技術として、厚生労働省から承認された医療行為のことをいいます。先進医療を取り扱うのは、専門家や国の関係審議会により、医療スタッフの質・量が十分と認められた病院に限られます。
 「早期子宮頸がん」に対して行う「腹腔鏡下広汎子宮全摘出術」は現時点では保険適応外の手術ですが、当院は平成27年10月より先進医療の実施施設として厚生労働省から認定されました。
【技術の概要】
 子宮頸がんに対する治療は、手術療法が主治療となっています。現在、一般的に行われている手術療法は、開腹による子宮・附属器(卵巣、卵管)摘出、リンパ節郭清であり、15〜20cmの皮膚切開を必要としますが、これを5〜12mmの数カ所の小切開による腹腔鏡下に手術を行う方法です。この腹腔鏡下広汎子宮全摘出術は、開腹による方法と比較して侵襲が少ないため、体への負担を大幅に減らすことができます。具体的には、開腹術に伴う腹腔内癒着、術後腸閉塞症のリスクが軽減されると共に、術後疼痛の軽減、入院期間の短縮、早期の社会復帰が可能となります。治療効果も開腹手術と同等と考えられています。また、腹腔鏡を用いることにより、骨盤内の深い部分も確実に観察でき、出血量も減らせます。手術創が小さいという美容上のメリットも女性にとっては大きいです。
【腹腔鏡下広汎子宮全摘出術の費用について】
 先進医療では、手術料金(先進的な治療部分)とそれ以外の料金が別となる混合診療の形態となります。通常混合診療は健康保険診療では認められていませんが、腹腔鏡下広汎子宮全摘出術では認定施設に限り先進医療として混合診療が認められています。
 保険適応せずに腹腔鏡下広汎子宮全摘出術(子宮頸がん)手術を自費で受けた場合、手術を含めた治療費総額は通常140万円程度かかります。
 当院では本手術の手術料金は先進医療分として517,000円です。それ以外の治療費は、健康保険が適応されるため自己負担分は3割負担となりさらに高額療養制度の対象となります。費用に関する詳しいことは当院医事課にお尋ねください。
 また、民間保険において先進医療特約に加入されている場合は手術料金そのものが保険支払いの対象となります(補償範囲は保険会社の規定によります)。

 腹腔鏡下手術で手術を考えられておりましたら、当院へご相談下さい。
② 子宮体癌
 子宮体がんに対する治療は、手術療法が主治療となっています。現在、一般的に行われている手術療法は、子宮・附属器(卵巣、卵管)摘出、リンパ節郭清であり、開腹手術では通常15〜20cmの皮膚切開を必要とします。これと全く同じ術式を5〜12mmの4カ所の小切開にて行う手術が腹腔鏡下子宮体がん手術です。この腹腔鏡下子宮体がん手術は、開腹による方法と比較して侵襲が少ないため、体への負担を大幅に減らすことができます。具体的には、開腹術に伴う腹腔内癒着、術後腸閉塞症のリスクが軽減されると共に、術後疼痛の軽減、入院期間の短縮、早期の社会復帰が可能となります。治療効果も開腹手術と同等と考えられています。また、腹腔鏡を用いることにより、骨盤内の深い部分も確実に観察でき、出血量も減らせます。手術創が小さいという美容上のメリットも女性にとっては大きいです。
 2014年4月から早期子宮体がん(筋層浸潤1/2以下)の患者さんに対して腹腔鏡下子宮体がん手術が健康保険の適応となりました。当院では保険適応前より先進医療として当該手術を行っており、現在では早期子宮体がん患者さんのほとんどに腹腔鏡下手術を行っています。
 腹腔鏡下手術で手術を考えられておりましたら、当院へご相談下さい。
③ 子宮筋腫
 子宮筋腫は、子宮筋層を構成する筋肉から発生する良性腫瘍で、成人女性の4〜5人に1人が持っていると言われ、頻度の高い疾患ですが、全ての子宮筋腫が治療の対象になるわけではありません。
 しかし、貧血、腹部の腫瘤感、頻尿感等の症状が生じてきた方や、症状が無くても子宮筋腫が不妊症の原因となっている可能性がある方などは治療の対象になります。
 治療方法としては、薬物による治療、腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術、および開腹手術などがあります。
 子宮筋腫に対する腹腔鏡手術には、筋腫だけを摘出する子宮筋腫核出術と、子宮筋腫を子宮ごと摘出する腹腔鏡下子宮全摘出術があります。

1) 腹腔鏡下子宮筋腫核出術
図(12.9.47)  不妊症の方で、筋腫切除が妊娠率の向上につながる可能性がある場合や、子宮の温存を希望される患者さまが適応になります。
 当科では、核出術後にめでたく妊娠され分娩にいたる症例を数多く経験しております。その際、分娩方法は通常、帝王切開が選択されます。
 子宮筋腫の核出術は出血、および止血の観点からすると、子宮全摘よりはるかにリスクの高い手術です。





2) 腹腔鏡補助下腟式子宮全摘術、あるいは腹腔鏡下子宮全摘出術
図(3.2.48)  妊娠の希望が無く、根治性を優先される場合には、腹腔鏡下子宮全摘出術を行います。
 一般的に腹腔鏡下子宮全摘出術は他の腹腔鏡手術よりも高度の技術を要します。そのために、頻度は極めて稀ですが子宮全摘出に特有の合併症の報告があります。

・尿管、膀胱の損傷
術中、術後に外科的手術や処置が必要な場合があります。
・腟からの術後出血
退院後、しばらく続くことが多いです。出血量が多い場合には、止血処置のため外来へ数回来院していただくこともあります。
・腟縫合部(腟断端)の離解
ほとんどは性交渉が原因です。最近では、開腹や腟式の子宮全摘より、腹腔鏡手術のほうがやや頻度が高いのではないかと報告されています。
④ 子宮内膜症
 子宮内膜症は、月経困難症、不妊症、下腹部痛、腰痛、性交時痛、排便時痛などさまざまな症状を呈します。
 一方、無症状で治療が必要ない方から、不妊症の検査中にはじめて診断される方も併せると、成人女性の10%前後が罹患しているとの報告があります。
 子宮内膜症はあらゆる臓器に発生する可能性がありますが、卵巣にできる子宮内膜症(チョコレート嚢胞)が最も多く、次いで子宮にできる子宮腺筋症があります。内膜症が重症化すると、直腸、膀胱、尿管などにまで内膜症組織が進展し、排便痛、血尿などの原因となることもあります。
 治療法としては、薬剤(消炎鎮痛剤、ピルなどのホルモン剤)による治療、および外科的治療があります。外科的治療を行う場合には、腹腔鏡下手術が第一選択となります。
 当科では主に卵巣や腹膜の子宮内膜症を切除しております。子宮内膜症で問題となるのが骨盤内の癒着です。癒着が強固な場合、手術操作によって腸管穿孔を引き起こす可能性がありますが、消化器外科医師に応援を頂き手術を行っております。
 子宮内膜症病巣は、術後に自然に経過を観察した場合、40%程度が再発するといわれています。再発予防の観点から、手術後にホルモン剤の投与などの治療の必要がある場合があります。最近、子宮内膜症による卵巣チョコレート嚢腫の悪性変化が問題となっており、子宮内膜症に対する腹腔鏡手術の適応は今後も増大していくものと思われます。
 妊娠に関しては、子宮内膜症手術療法後の妊娠率は30%といわれています。しかし、妊娠の多くは、術後半年から1年以内に集中しています。そもそも子宮内膜症は月経のある限り、進行し続ける病気です。癒着・内膜症の再発など内膜症の状態は、術後も持続的に悪化するため、術後2年ほど経ちますと自然妊娠することがほとんどなくなります。すなわち、未婚の方や既婚の方でもこれから妊娠を希望する場合には、手術に踏み切る時期を慎重に考えなければなりません。それでも、なおかつ、月経痛がひどい・悪性腫瘍が疑われるなど、手術を優先する状況があれば、手術を選択することも必要になります。
⑤ 卵巣のう腫、卵巣腫瘍
 卵巣は正常ではほぼ母指頭大で左右に1個ずつあります。それ以上に大きくなるのが腫瘍ですが、腫瘍といっても良性のものから悪性のものまであり、また、液体の成分が貯まって大きくなるものや筋肉のように硬いものが貯まるものまでさまざまです。
 卵巣腫瘍はほとんど症状がでないことが多いです。自然軽快する機能性嚢胞から悪性疾患までありますので、腫瘍マーカー、画像診断などを必要に応じて行い、手術の適応を検討していきます。
 治療としては、お薬で腫瘍を小さくすることはまず無理で、良性の腫瘍であれば腹腔鏡下手術の適応となります。悪性腫瘍の疑いがある場合には、当科では腹腔鏡手術の適応となりません。
⑥ 不妊症
 腹腔鏡や内視鏡手術が対象となる不妊症は、卵管癒着・卵管閉塞や上記の子宮内膜症や子宮筋腫・子宮内膜ポリープなど多くあります。他の不妊原因がなければ、積極的に卵管の異常には腹腔鏡・卵管鏡・子宮鏡、子宮内膜症・内膜ポリープの除去には腹腔鏡や子宮鏡を行います。
 また、卵管、排卵障害のなかで多嚢胞性卵巣症候群という病気があります。排卵がおこらず、卵巣内に多数の小卵胞ができます。
 第一選択は経口の排卵誘発剤を使用しますが、腹腔鏡下に卵巣を焼灼し排卵を誘発する方法も選択できます。
⑦ 異所性妊娠(子宮外妊娠)
 100回に1回の確率で異所性妊娠がおこります。異所性妊娠の95%は卵管におこり、妊娠5〜6週で性器出血や腹腔内出血による下腹部痛を起こします。多くの病院は開腹手術で、異所性妊娠を起こした側の卵管を切除してしまいます。
 当院では、正確な異所性妊娠の早期診断に力を入れ、診断の困難な異所性妊娠の相談(他病院から)にも対応しています。早期に診断できれば、薬物療法だけで管理も可能です(MTX療法)。その機会を逸した卵管妊娠であっても、腹腔鏡手術法の改良で異所性妊娠をおこした卵管をほぼ100%温存することが可能になりました。温存した卵管も93%の確率で元通りになります(腹腔鏡下卵管線状切開法)。さらに、手術時に、不妊や異所性妊娠の原因になる卵巣や卵管周囲癒着の徹底的除去や修復ができる全国でも数少ない施設です。
⑧ その他の疾患
 この他に、腹腔鏡下手術は腹腔内の癒着剥離、異所性妊娠など様々な疾患に適応があります。
 腹腔内の癒着剥離は高度な癒着に関しては開腹手術に移行する場合もありますが、技術的向上により、内視鏡によって行われることも増えてくるものと思われます。
 一方、触覚に関しては内視鏡手術の弱点でありますので、触覚が特に必要となる高度の癒着がある場合には開腹手術が選択される場合もあります。
 いずれにしても、当科へ一度来院され、相談されることを是非ともお勧めします。
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