部局間学術交流協定校:中央大学校赤十字看護大学との第8回学生交流プログラム

  2025年9月3日~12日に部局間学術交流協定校との学生交流プログラムとして、韓国ソウルにある中央大学校赤十字看護大学に訪問してきました。中央大学校赤十字看護大学と本学科は2012年より部局間学術交流協定を締結し、2013年~1019年まで学生交流プログラムが実施されました。2020年度以降は新型コロナウィルス感染症の影響により海外研修を中止し、オンライン国際協働学習(COIL)による交流を継続しておりました。今年度は6月に中央大学校赤十字看護大学から8名の看護学生を受入れ、9月に保健学科の学生8名(看護学専攻7名・理学療法学専攻1名)が派遣されました。 今回のプログラムは「国際関係論」の一部に位置付けられ韓国におけるヘルスケアシステムの現状および医療専門職に求められている役割について学ぶことを目的としています。また、令和7年度経営戦略経費(学長裁量経費)採択事業「グローカル人材の育成を目指した多文化体験型国際協働学習プログラムの構築」の学生研修プログラムとして企画され、学生の渡航に際しては、鹿児島大学学生海外研修支援事業、ならびに一部JASSOの海外留学支援制度の支援を受けて実施されました。 渡航中は、ソウル市だけでなく、地方都市や小規模島しょなどのへき地も含めた多種多様な地域の多種多様な保健医療福祉施設において研修を行いました。学生は日韓の制度の違いや保健医療福祉専門職の役割の違いなどについて積極的に質問を行い、学びを深めていました。特に小規模島しょの保健支所における看護師の役割に感銘を受け、地域の実情に合った合理的な制度の必要性について考察を深めていました。その一方で日本の地域包括ケアシステムの先進性にも気づくことができ、グローバルな視点からローカル(地域)に必要な活動を考える手がかりになることを学ぶことができました。研修では中央大学校看護大学の教育設備の見学と看護技術演習への参加も行いました。1年生の授業に参加し鹿児島大学や日本のヘルスケアシステムに関するプレゼンテーションを行い日韓の制度の違いについてディスカッションも行いました。これらの学内での講義・演習だけでなく、文化交流においても中央大学校の学生と行動を共にし、文化の違いや考え方の違いを超えた絆を深めていました。 本プログラムは異文化理解や国際コミュニケーションの重要性を理解することだけではなく、自分自身の強みや課題を考える良い機会になったと思います。今後も本プログラムを発展・継続させ、保健学科三専攻が協力してグローカル人材の育成に取り組んでまいります。 12月22日(月)16:30より、学生の報告会を行います。対象は鹿児島大学医学部学生・大学院生・教職員です。学内に掲示してあるポスターをご参照ください。 海外研修の様子は鹿児島大学医学部保健学科のInstagram鹿児島大学医学部保健学科(@ku.health) でもご覧いただけます。