ぶどう膜炎外来

スタッフ:中尾久美子 あべ松徳子

種々の原因でおこる眼内の炎症性疾患(ぶどう膜炎)の専門的な診断と治療を担当する外来で、毎年200〜300の症例が受診しています。

ぶどう膜炎の多くは眼だけではなく全身的な異常を合併することが多いため、眼の検査に加えて全身検査をしながら診断を確定し、病型・病状に応じた診療を心がけています。必要に応じて眼内液を採取して原因微生物の検索なども行っています。

ぶどう膜炎の内訳としては他の施設と同様にサルコイドーシスやVogt-小柳-原田病が多いですが、南九州の特徴として、ベーチェット病が少なく、HTLV-1関連ぶどう膜炎やトキソプラズマ症が多いという特徴がみられます。

治療としてはステロイドや免疫抑制剤を中心とした薬物療法を、症例にあわせた投与方法を選択して、副作用に注意しながら行っています。また、薬物療法ではなかなか治らないぶどう膜炎に対しては、適切な時期に硝子体手術を施行して治療成果をあげています。

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