鹿児島大学医学部「大学の世界展開力強化事業」クロージングフォーラム

島嶼へき地保健:オンライン国際協働学習の展望と課題

 

 2023年3月5日、医学部主催の「大学の世界展開力強化事業」クロージングフォーラム をハイブリッド形式で開催しました。

 このフォーラムは、鹿児島大学が2018年に大学の世界展開力強化事業に採択され、「米国から鹿児島、そしてアジアへ 多極化時代の三極連携プログラム」として、米国9大学・アジア諸国9大学と3極連携で教育・学生交流を進めてきたプログラムの最終年度にあたり、医学部が担当した「島嶼へき地医療コース:Rural and Island Healthcare Course」について、5年間にわたって実施されたCOIL(Collaborative Online International Learning:オンライン国際協働学習)や双方向の実渡航による交流の成果を報告する目的で実施しました。

 第一部では、コースの統括者である本学の八代利香教授より、「日米韓における専門職連携グローカル教育」のテーマで、5年間の事業について報告が行われました。

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 次に、コースの連携大学である米国・ベレアカレッジのMonica Kennison教授より、「島嶼へき地看護教育における効果的な教育法としてのオンライン国際協働学習の活用」のテーマでご講演いただき、続いて、同じく連携大学の韓国・中央大学校赤十字看護大学のHeechong Baek教授より、「島嶼へき地医療におけるCOILの挑戦:専門職連携教育と遠隔医療」のテーマでご講演いただきました。

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 第二部の総合討論では、2019年に米国と韓国に派遣された卒業生4名による発表が行われ、続いての総合討論では参加者の方々と有意義な意見交換を行うことができました。

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 コロナ禍により2020年度以降は実渡航が困難となりましたが、保健学科3専攻で開発した動画教材を活用し、「離島でのバーチャル家庭訪問を教材とした専門職連携ヘルスアセスメント教育」と題した保健学科3専攻合同によるCOILを米韓の学生と共同で実施することができました。COILは保健学科の「豊かな人間性とグローバルな視野を持ち、何事にも率先して取り組む積極性とリーダーシップを有している」というディプロマ・ポリシーの達成と、3ヶ国での専門職連携教育(Interprofessional Education: IPE)への発展の可能性を繋ぐ有用な学習方法であることを確認することができました。

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