令和2年1月29日(水)に第9回作業療法の魅力を伝える講演会(共催:保健学科FD委員会)を開催しました.

 本講演会は医療技術短期大学部と保健学科の卒業生を講師にお招きし,その豊富な経験をお話しいただくことで学生や教職員に作業療法の魅力を伝えるという趣旨で毎年行っているものです.

 今年度は保健学科5期生の古谷正登さんを講師にお招きし,「地域作業療法~地域の魅力と活動の実際」をテーマとして90分間講演をしていただきました.

図1

 訪問での作業療法実践例や行政との取り組み事例などの具体的な話の中で,特に印象的であったのは利用者さん本人や家族の思いに寄り添いながら「1つずつ丁寧に進めて行くこと」の重要性と「治療的自己」という作業療法士自身を治療手段として用いるということでした.作業療法を展開する中で,ぜひ理解していてほしい考え方だと思います.

 講演の最後は「大学生活での様々な経験は作業療法を提供する上での土台になっており,非常に貴重な時間でした.ぜひ,聴講している学生さん達も大学での貴重な時間を有意義に過ごしてほしいです」というエールで締めくくられました.

 古谷さんの講演から地域で活動する原動力や対人関係スキルの必要性など多くのことを学ぶことが出来たのではないでしょうか.今後の大学生活に活かしてほしいと思います.

図2

【4年生からの感想】

 「作業療法士は病院の中だけでなく,地域に出向きそこに住んでいる人たちと触れあい,作業療法をすることができるのだと知ることができました」

 「作業療法を展開していく中で,対象者の為にどのような支援が必要であるのか幅広い視点で考え積極的に実践していくことが大切であると感じました.」